2007年4月5日(木)「しんぶん赤旗」

将棋・第38期新人王戦

瀬川37歳・豊島16歳 16強入り

若手棋士の熱戦に期待


 将棋の第三十八期新人王戦U―26(しんぶん赤旗主催)は現在二回戦が進行中で、四月中にベスト16がそろいます。(トーナメント表)

 前期決勝に進出した横山泰明四段(26)をはじめ、前期ベスト4の片上大輔五段(25)やベスト8の村中秀史四段(26)らが勝ち進んでいます。

 朝日オープン選手権で羽生善治三冠(36)への挑戦者になったばかりの阿久津主税五段(24)は今期もっとも注目される棋士の一人で、長岡裕也四段(21)と十七日に対戦します。

 前期新人王・糸谷哲郎四段(18)は三月にきびしい受験を終え、大阪大学文学部への進学が決まりました。村田顕弘三段(20)と十九日に対戦します。

 一昨年のプロ編入試験で四段になり、今期新人王戦に一回限りの出場をしている瀬川晶司四段(37)は準々決勝に勝ち上がっています。

 千葉涼子女流王将(26)は、瀬川四段のプロ編入試験六番勝負第一局の試験相手をした佐藤天彦四段(19)と対戦、必勝の局面をつくりながら、決め手を逃し惜敗しました。

 今期新人王戦には女流棋士はほかに矢内理絵子女流名人(27)、石橋幸緒女流四段(26)、甲斐智美女流二段(23)が出場していますが、いずれも初戦で敗れ姿を消しました。

 秋山太郎さん(39)は、赤旗名人になったことで、奨励会三段リーグ編入試験の受験資格を得、八番勝負に挑戦して話題になりました。新人王戦は第三十六期に続き二回目の登場。一回戦で菊地裕太三段(23)を下しましたが二回戦で村山慈明四段(22)に敗れました。

 四月から四段に昇段し、プロ最年少棋士となった豊島将之四段(16)も準々決勝に進出しており、若い棋士の熱いたたかいが期待されます。

トーナメント表

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