2007年4月2日(月)「しんぶん赤旗」

検定制度の撤廃求める

出版労連が見解


 日本出版労働組合連合会は三月三十日、高校教科書検定の結果を受け、検定制度の撤廃を求める見解を発表しました。

 沖縄戦「集団自決」への軍関与の否定ないし、わい小化させる検定意見を付けた背景に、「『沖縄集団自決訴訟』とそれに連なる国会議員らの存在以外に変更の要因は考えにくい」と指摘。「この問題は教科書検定への政治による干渉として記憶されるべきものである」と批判しています。

 また、多くの検定意見が付いた要因として(1)教育基本法改定(2)「戦後レジームからの脱却」を主張する安倍内閣の下で行われた検定(3)検定意見を付ける基準が客観性を欠いている―の三点を挙げ、「改めて検定制度は撤廃されるべきであることを広範な国民に訴える」と決意を表明しました。



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