2007年3月30日(金)「しんぶん赤旗」

旧西土佐村で有権者過半数

憲法9条改悪反対署名

高知の会で4つ目


 憲法九条の改悪に反対する署名で、高知県旧西土佐村(現、四万十市)の、にしとさ九条の会は、有権者(三千九人)の過半数を二十一人上回る千五百二十六人の署名を集めたと二十九日、発表しました。達成した会は、県内で四つになりました。

 にしとさ九条の会は二〇〇五年四月に結成。当初から過半数達成を方針にかかげ、学習会を開くなど、ねばりづよく活動してきました。

 代表五人、事務局など五人の役員で構成する同会は、二カ月に一回ほどの役員会を開催。役員の半数は農業者で、元教員二人、歯科医、元公務員などです。二月の役員会では、目標まで約五百人に迫ったことを確認。三月に入り、会員一人ひとりが未署名者を訪問するなどして訴えました。

 元自衛隊員の人も含め多くの人が「憲法変えることはいかん」と協力。農村地域では、昼間、不在の家も多く、早朝、夜間、農作業中に訪問するなどの努力を重ねてきました。

 地元で観光協会の会長も務める尾崎健富代表(72)は「戦争中は食料不足で腹がへり、苦労しました。兵士だけでなく、国民みんなが苦労をするのが戦争。安倍首相は改憲をゴリ押ししかねない。過半数達成でたずなを緩めず、有権者に働きかけたい」と話しています。



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