2007年3月24日(土)「しんぶん赤旗」

松岡農水相 断トツ高額

議員会館に事務所で 光熱水費計上は46団体

井上議員指摘


写真

(写真)質問する井上議員=23日、参院倫理選挙特別委

 松岡利勝農水相など、議員会館に事務所を置く資金管理団体で本来ゼロのはずの光熱水費を支出している団体が、二〇〇五年分で四十六団体にのぼることが二十三日、分かりました。日本共産党の井上哲士議員が、参院政治倫理選挙制度特別委員会で明らかにし、安倍内閣の政治姿勢を追及しました。

 〇五年、議員会館に資金管理団体の事務所を置いていた国会議員は百六十八人。このうち政治資金収支報告書が未提出の五人を除く百六十三人中、七割を超す百十七人の資金管理団体で光熱水費の支出がゼロでした。

 光熱水費を計上していた四十六団体でトップは松岡氏の「松岡利勝新世紀政経懇話会」で断トツの約五百七万円。二番目が訂正報告を出した民主党の中井洽議員の「洽和会」で二百八十六万円です。

 井上氏は、松岡氏が二十日の記者会見で「会計責任者がその整理をし、報告をし、それをしっかり報告を受けている」などと、自らは事務所費の確認もしていないことを明らかにした発言を批判。「会計責任者に対しての監督責任も厳しく問われる。こういう大臣の態度は政治資金規正法以前の政治姿勢にかかわる」と強調しました。

 さらに井上氏は、松岡氏をかばう安倍首相は、国民の政治不信を増幅させていると批判。「規正法の大前提は政治資金の流れを透明化し、国民の監視にゆだねること。国民がおかしいと声をあげているのに、逆に法律をたてに説明を拒むというのは、規正法の精神に大きく反している」と菅義偉総務相の見解をただしました。

 菅総務相は、「是非については国民の判断にゆだねられている」などとし、明確な答弁をしませんでした。


議員会館に主たる事務所をおく資金管理団体の光熱水費支出額(05年分、50万円以上)
議員名    支出額(円)

松岡利勝   5,076,331
中井洽(民)  2,860,000
亀井静香(国)1,954,179
関谷勝嗣   1,823,654
瓦力       1,660,392
園田博之   1,456,075
葉梨康弘   1,356,729
林芳正    1,037,541
小池百合子  924,309
遠藤利明    755,829
滝実(無)    739,556
江藤拓     704,066
高村正彦    646,679
武田良太    636,800
梶山弘志    620,141
金田勝年    589,234
大野功統    557,624
加藤紘一    532,463

※支出額は官報(06年9月8日公表)から抜粋。「民」は民主党、「国」は国民新党、「無」は無所属。他は自民党



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