2007年3月19日(月)「しんぶん赤旗」

非核「神戸」32年を記念

碑の除幕式 市民ら集い


 入港する外国艦船に非核証明書提出を義務づけた非核「神戸方式」の元になった市議会決議(核積載艦艇拒否決議)から三十二周年の十八日、完成した非核「神戸方式」記念碑の除幕式と三十二周年記念集会が神戸市内でおこなわれました。

 同記念碑は「神戸方式」をアピールするもので、一昨年発足した建立実行委員会が募金運動をすすめました。市議会決議を四カ国語で刻印した高さ一・六メートルの台座に、彫刻家・廣嶋照道氏制作の一・一メートルのブロンズ像「母なる海から平和のメッセージを聞く少女像」が置かれています。記念碑の愛称は「平和のみみ(美海)ちゃん」。

 実行委員会は、神戸市に「市有地に設置を」と要請していますが市が応じないため、実行委代表委員の林同春・神戸華僑総会名誉会長の厚意で、港に近い神戸中華総商会ビルの敷地に当面、設置することになりました。

 除幕式で林氏は「この像が平和のために役立つことを願います」とあいさつし、拍手に包まれました。

 同日、「非核『神戸方式』決議32周年記念のつどい」が神戸市勤労会館で開かれ、二百人が参加。兵庫県原水協の梶本修史事務局長は県知事が「非核証明は自己証明。千枚取ったからといって証明になるのか」などと「神戸方式」を攻撃したことを厳しく批判しました。国際問題研究家の新原昭治氏が「非核平和の北東アジアと非核『神戸方式』」と題して記念講演しました。



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