2007年3月17日(土)「しんぶん赤旗」

資金報告書 佐田前行革相訂正なし

佐々木氏質問


 政治資金規正法違反(虚偽記載)で昨年十二月に行革担当相を辞任した佐田玄一郎衆院議員が、辞任後から現在まで政治資金収支報告書の訂正の届け出をしていないことが十六日の衆院倫理選挙特別委員会でわかりました。日本共産党の佐々木憲昭議員の追及に菅義偉総務相が明らかにしました。「不適切な記載」と言いながら、その実態を公表しない佐田氏と、それを放置する安倍内閣の姿勢が浮き彫りになった形です。

 佐々木氏は「事実を記載し、国民の監視のもとにおくのが政治資金規正法の精神だ。佐田氏がまったく訂正していないのは本来の法の精神からいっておかしい」と指摘。菅総務相は「総務省に調査権はなく、事実関係の確認はできない。国民の判断にゆだねられる」などと答えました。

 佐々木氏は「間違ったことを書いて訂正もしないなら、何のための公表か。総務相自身の姿勢が問われる」と批判しました。

 菅総務相は、現職の国会議員の資金管理団体が二〇〇六年中に届け出た訂正件数が百十一件にのぼることを明らかにしました。法務省によると、政治資金規正法違反の起訴人数は〇四年十三人、〇五年二十四人となっています。



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