2007年3月11日(日)「しんぶん赤旗」

光熱水費5年で2880万円

「ナントカ還元水」って?

松岡農水相 疑惑深まる


 「個別の内容について答えるのは差し控えさせていただく」――。松岡利勝農水相が事務所費問題に続いて浮上した光熱水費問題の公表をがんとして拒んでいます。安倍晋三首相は九日の参院予算委員会でも「松岡農水相は法にのっとって報告している」とかばいました。


 政治資金収支報告書によると、松岡農水相の資金管理団体は、水道代や冷暖房費が無料の議員会館に事務所をおきながら、二〇〇一年から〇五年までの五年間に約二千八百八十万円の光熱水費を計上しています。

 松岡農水相によると、資金管理団体の事務所は議員会館一つ。光熱水費については「私のところは水道にいま、何とか還元水といったものを付けている。光熱費につきましても暖房なりなんなりが含まれている」(五日の参院予算委)と弁明しています。

 八日、衆議院第一議員会館の松岡農水相の事務所を訪ねました。「還元水といったものがあるかどうか教えていただきたい」と質問すると、秘書は「ご質問がある場合は、文書でお願いしています」。

 衆議院第一議員会館課によると、議員室の中にある水道は一つ。入り口脇にあります。

 松岡農水相の議員室の蛇口に、浄水器のようなものは確認できませんでした。文書で「『還元水といったもの』とは何をさしているのか」「『暖房なんなり』とは何か」などの質問書を松岡事務所に手渡しましたが、十日までに事務所から回答はありませんでした。

 国会議員が当選して入るときに配られる「衆議院議員会館案内」では、「(議員室は)改装することはできません」となっています。同課は蛇口以外に浄水器のようなものを取り付けることについて「基本的にはつけないようにということです」と説明します。衆議院議員会館運営規則六条では、「ヒーター、コンロ等火気を伴うものは、備え付けのもの以外は使用してはならない」となっています。

 国会で「適切に報告している」と繰り返すだけの松岡農水相には、与党内からも「説明になっていない」という声が出ています。自民党の笹川堯党紀委員長は九日、「ただのところにかかっているのは誰が見たっておかしい。わたしも毎日還元水を飲んでいるが、一台二十万円だ。一度付けると五年や六年持つ」と指摘しました。

 光熱水費の中身は何か。政治資金収支報告書の虚偽記載を疑う声もあるなか、〇五年分で三千三百五十九万円にのぼる「事務所費」とともに、疑惑は深まるばかりです。(藤川良太)


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