2007年3月7日(水)「しんぶん赤旗」

外国軍基地撤去へ連帯

40カ国集い初の国際大会

エクアドル


 【キト(エクアドル)=松島良尚】エクアドルの首都キトで五日、基地闘争の国際集会として初めての「外国軍事基地撤去国際大会」が始まりました。約四十カ国から四百人が参加しています。米軍基地のある中西部マンタで九日に閉会する予定です。

 開会式では、カルバハル国防次官や中道左派政党・民主左翼のモンカヨ・キト市長、非核フィリピン連合のファブロス氏らがあいさつしました。

 カルバハル次官は、「全領土を管理してこそ主権を有しうる」と述べ、来年に期限の来る米軍基地貸与協定を廃棄するというコレア大統領の公約の実行を改めて確認しました。

 ファブロス氏は、この大会の目的は外国軍基地をめぐる情勢と基地被害の分析や市民のたたかいなどの交流とともに、基地闘争の国際的なネットワークを正式に立ち上げることにあると強調しました。

 全体討論では、米国やプエルトリコ、エクアドルの参加者らがそれぞれの基地闘争などについて報告。日本平和委員会の川田忠明常任理事も、沖縄・辺野古や山口・岩国の自治体ぐるみのたたかいなど、アジア・太平洋地域の米軍基地をめぐる情勢について報告しました。

 大会が開かれた背景には、イラク反戦運動の高まりのもとで在外米軍基地に反対する運動の新たな国際連帯が広がっていることがあります。世界社会フォーラムなどを通じて構築されてきた国際的な情報交換網に参加する諸団体が、協力して開催するに至りました。

 米フレンズ奉仕委員会や英核軍縮運動(CND)などが名を連ね、原水爆禁止日本協議会や日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会などの代表も参加しています。


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