2007年3月5日(月)「しんぶん赤旗」

早朝から働いても生活苦

建設労働者・業者・障害者… 福岡県民集会

6500人「なくそう貧困・格差」


 「なくそう、格差と貧困。許すな憲法改悪・庶民大増税。県知事選挙勝利」を―。「3・4福岡県民大集会」(主催・同集会実行委員会)が四日、福岡市内で開かれました。会場の冷泉公園には、「憲法九条を守れ」などと書かれたゼッケンをした人たちなど、六千五百人が参加しました。


 開会のあいさつをした主催者代表の西山徹県春闘共闘議長は、安倍内閣は格差と貧困の是正を求める国民との矛盾を激化させているとして、「県民各層の一致する要求や課題で共同を広げよう」と呼びかけました。

 参加した団体が、壇上からそれぞれ訴え。「障害者自立支援法は障害者に生きていく権利を与えない悲しい法律。応益負担を撤廃させよう」(障害者団体)、「建設現場の労務単価の下落は日々の暮らしを脅かし、ワーキングプアそのもの。朝早くから働いても一万円から一万五千円です。まともに生活できるよう単価工賃をあげる運動などに取り組む」(福岡県建設労働組合)、「一千万円から消費税がかかるようになり、売り上げをあげても生活できない。業者はまさにワーキングプア。この生活をなんとかしたい」(福商連)などと、告発しました。

 日本共産党の田中みゆき参院福岡選挙区候補、田村貴昭衆院比例候補とともに参加した仁比聡平参院議員は「安倍政権の暴走をくいとめ、平和と暮らしを何よりも大事にする政治へ、力を合わせましょう」と連帯のあいさつをすると、会場から「そうだ」の声が飛びました。「県民を主人公に憲法を暮らしに生かす福岡県民の会」の平野栄一県知事候補が決意表明しました。

 集会は、「雇用・くらし・いのちを守る声をあげていこう」などとするアピールを採択。参加者たちは二コースに分かれてデモ行進しました。

 参加した北九州市門司区の看護師の女性(36)は「生活保護受給者を減らしたら出世するという北九州方式はひどいです。住民のことを考えない市政や県政を変えたい」と話しました。


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