2007年3月1日(木)「しんぶん赤旗」

日本原水協全国集会

緒方日本共産党副委員長のあいさつ


 静岡市内で二月二十八日に開かれた日本原水協全国集会での日本共産党の緒方靖夫副委員長・参院議員のあいさつ(要旨)を紹介します。

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(写真)来賓あいさつをす る緒方靖夫副委員 長=28日、静岡市

 二月半ばに、超党派の米支配層の総意としてまとめた「米日同盟 二〇二〇年に向けアジアを正しく方向づける」と題した第二次アーミテージ報告は、日米軍事同盟を強化し、中国、インドの台頭の中で変化するアジアをいかに米支配層の利益にそって管理するかというものでした。この報告は、軍事同盟にこりかたまり破たんした時代遅れの世界観を示しています。

 しかし、現実のアジアと世界は、イラクでは、米国の軍事優先の単独行動主義が破たんし、平和の地域共同体が世界で大きく発展しています。東南アジア諸国連合(ASEAN)や上海協力機構(SCO)、アメリカのおひざ元のラテンアメリカでの南米共同体の前進です。

 北東アジアでは、北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議が合意に達し、朝鮮半島非核化のための外交的平和的解決に向けて動きだしています。イラン問題でも、国際世論は、平和的政治的な解決を求めています。

 これらすべては、地球上から、すべての核兵器をなくすという日本原水協が一貫して掲げてきた、たたかいと結びついています。核兵器廃絶と国連憲章の厳守の課題は平和の推進力となっています。

 世界の流れと逆の方向に向かっているのが、日米軍事同盟強化をすすめる日本政府です。今年は選挙の年、平和に逆行する政治に審判をくだしましょう。

 日本の平和と核兵器禁止の運動が、世界の政府と世論に働きかける意義ある仕事をしてきたことに誇りをもち、八月にヒロシマとナガサキで会いましょう。


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