2007年3月1日(木)「しんぶん赤旗」

東京外環道

建設計画再検討を

笠井議員追及 国交相「地元意見聞く」


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(写真)質問する笠井議員=28日、衆院予算委第8分科会

 東京外郭環状道路(世田谷区―練馬区間、約十六キロ)建設計画について、日本共産党の笠井亮議員は二十八日の衆院予算委員会第八分科会で、建設計画を再検討するよう求めました。

 同計画は沿線住民の反対で一九七〇年以来凍結されてきましたが、国と東京都が推進をはかり、都は地下化による都市計画の決定を十六日にも強行しようとしています。

 笠井氏は、七〇年の根本龍太郎建設相(当時)の「凍結宣言」や、その後の数人の大臣による追認など、国会での議論の積み重ねのある問題であることを示し、国の認識をただしました。冬柴鉄三国土交通相は「経緯を重く受け止め、地元の方々と話し合いを続ける」と約束しました。また、東京都が「二〇二〇年完成」などとしていることを指摘し、事業に責任を負う国も完成年次を決めているのか追及。国交省の宮田年耕道路局長は「現時点で明らかにできる段階ではない」と答えるにとどまりました。

 笠井氏は、地下水や大気への影響を指摘。国や都に問題があれば、計画を止めることもありうると住民と確認していることを示し、「乱暴なやり方で強行すべきでない」と批判しました。冬柴国交相は「地下水の保全や大気のモニタリング対策の検討を深める。住民参加の機会を充実させるなど、地域の意見を十分に聞きながら、真摯(しんし)に対応していく」と明言しました。


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