2007年3月1日(木)「しんぶん赤旗」

米軍機訓練

議会も住民も反対

赤嶺議員 築城移転計画を批判


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(写真)質問する赤嶺議員=28日、衆院予算委第1分科会

 日本共産党の赤嶺政賢議員は二十八日の衆院予算委員会の分科会で、米空軍嘉手納基地(沖縄県)の米軍機訓練を航空自衛隊築城基地(福岡県)に移転する計画に強く抗議しました。

 防衛施設庁は、在日米軍再編計画の一環として、訓練移転を三月五日から築城基地で開始することを発表しています。

 同基地を抱える築上町議会は、移転を受け入れた新川久三町長に対し「町長の対応は容認できない」と全議員で反対を申し入れ(二月二十日)。滑走路に隣接する行橋市の区長会長も「反対の旗は降ろさない」と表明しています。

 赤嶺氏は、地元の声を突きつけ、「これで地元の理解が得られたというのか」と批判しました。久間章生防衛相は「総じて理解は得られている」と無視する考えを示しました。

 福岡防衛施設局と地元自治体は「訓練期間は年間五十六日以内」とした協定を交わしています。

 赤嶺氏の追及に、北原巌男防衛施設庁長官は、展開と撤収の期間について「(五十六日間に)含まれない」と答弁。その一環としてC130輸送機は、発表より早く三月三日に飛来することを明らかにしました。

 また防衛省の山崎信之郎運用企画局長は、夜間早朝の訓練について「今回は予定していない」としつつ、「今後の訓練ですべて予定していないということではない」と述べ、可能性を認めました。

 赤嶺氏は、政府が「負担軽減」をはかるという嘉手納基地で、米軍機の飛行回数の削減も示せないことを指摘し、「沖縄をダシにして本土へ訓練を拡大するやり方は、絶対に許されない」と批判しました。


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