2007年2月28日(水)「しんぶん赤旗」

核兵器廃絶の努力必要

ビキニデー国際フォーラム開く


 米国の水爆実験で第五福竜丸などが被ばくしたビキニ事件から五十三年の「3・1ビキニデー」を前に、原水爆禁止日本協議会(日本原水協)は二十七日、静岡市内で、非核のアジアに向けた日本の役割を考える「国際フォーラム」を開きました。百五十人(主催者発表)が参加し、米国、中国、韓国、フィリピン、日本の市民団体代表の議論に耳を傾けました。

 日本原水協の土田弥生事務局次長は二〇一〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けて、二〇〇〇年の再検討会議で合意した核兵器全面禁止の直接的な努力が必要だと強調。日本政府に、非核三原則厳守の宣言を求める「非核日本宣言運動」を紹介しました。

 米国の市民団体「フレンズ奉仕委員会」のジョゼフ・ガーソンさんは、「宣言」に賛意をのべました。「フィリピン戦争ストップ連合」のメルシ・フロレンシア・T・チャン共同議長は、自衛隊の海外派兵や防衛省「昇格」について憂慮を表明。韓国の「平和づくり」の金承國代表は、北朝鮮の核開発を厳しく批判し、「北朝鮮の核兵器をなくす積極的な平和運動が切実だ」と表明。「中国人民平和軍縮協会」の陳都明副秘書長は、「交流・協力の強化が必要だ」とのべました。

 第五福竜丸の元乗組員、大石又七さんも出席し、「五十三年が過ぎた。もう終わった事件と思われているなら、それは間違いだ。核保有国は十カ国になった。日本政府は、原点に立ち返ってほしい」と訴えました。


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