2007年2月27日(火)「しんぶん赤旗」

嘉手納基地のF15 初の移転訓練

築城基地で来月実施へ

福岡


周辺3市町が協定 議会・住民ら抗議

 「在日米軍再編」に伴って、沖縄・米軍嘉手納基地の戦闘機移転訓練を福岡・航空自衛隊築城(ついき)基地で三月五日から行うことが二十六日、判明しました。今回、築城基地での移転訓練の実施は、全国初めてのものです。自衛隊を米軍の補完勢力として軍事一体化させ、アメリカの先制攻撃のために、沖縄だけでなく日本中の基地を本格使用する下地づくりになります。

 米軍訓練は三月五日から四日間の予定。日米共同方式で、米空軍第一八航空団のF15戦闘機五機、C130輸送機二機が飛来する見通しです。訓練空域は、九州北方空域など三空域です。

 これに対し、周辺自治体の議会、住民らからは反対の声が根強くあがっています。築上町議会では二十日、新川町長に対し、協定調印反対を申し入れ、議会や住民の反対を押しきり、米軍訓練移転を認める態度に、「議会の考え方や議会決議を軽視している」と批判しています。

 米軍訓練に反対する「戦争はイヤ! 築城基地に米軍は来るなの会(仮称)」は二十六日、行橋市などで緊急に街頭宣伝。「米軍再編は、『沖縄の基地負担の軽減』を口実にすすめられているが、沖縄の基地強化はすすんでいる。新たな訓練移転先でも、騒音や安全対策など、住民の不安に応えるものになっていない」と訴えました。

 同日、築城基地周辺の行橋市、築上町、みやこ町の一市二町の首長と福岡防衛施設局長が、訓練移転に伴う協定を結びました。

引き続き反対運動

 徳永克子・日本共産党行橋市議の話 市民の安全と安心を守る観点からも、協定締結は認められず、引き続き訓練移転反対の運動を広げていきたい。


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