2007年2月27日(火)「しんぶん赤旗」

理想掲げ俳優座9条の会

辻井喬さん講演・加藤剛さん ジェームス三木さんらあいさつ


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(写真)俳優座の俳優と港区民による群読「日本国憲法」を演ずる人たち=26日、東京・港区、俳優座劇場

 俳優座9条の会、みなと・9条の会(東京・港区)が二十六日夜、都内で「平和憲法を守る一点で手をつなごう」と呼びかける集会を開催しました。補助席も出す、会場いっぱいの三百八十人が参加し、開場前から百人の行列ができるほどでした。

 俳優座9条の会呼びかけ人の一人、俳優の加藤剛さんが、「理想という言葉が否定的に使われるのは恐ろしいこと」と指摘し、たたかわない平和憲法を選択した日本国民の先進的役割をのべました。

 詩人・作家の辻井喬さんは講演「憲法の不思議」で、理想をかかげ、それに近づく努力をすることを訴えた南原繁と吉田茂首相との論争も紹介しながら、敵を味方にする運動をと訴えました。劇作家のジェームス三木さん(みなと・9条の会会長)は「どんな理想をかかげるかは、文化の原点だ」とあいさつし、憲法という理想を日本国民がもっていることを強調しました。

 一月下旬から土曜、日曜を使って練習を積み重ねてきたという群読「日本国憲法」(吉原公一郎脚本、内田透構成・演出)には、俳優座、劇団民芸の俳優のほか、港区民も参加しました。侵略戦争で上官の命令で殺してしまった老人と孫との会話を演じた芝居から始まって、日本国憲法前文と九条の迫力ある群読へ移行しました。

 地元の人たちによる「ねがい」「私をほめてください」の合唱、女優の岩崎加根子さんらの小川未明作「野ばら」朗読、ラディッシュ・マス・クワイヤーのゴスペル「アメージンググレイス」など、反戦の思いを強く訴える集会となりました。


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