2007年2月26日(月)「しんぶん赤旗」

「生活が苦しい」65%

国民春闘共闘アンケート

時間給1000円以上要求


 全労連などでつくる国民春闘共闘委員会はこのほど、春闘要求をねりあげるためにとりくんできた「働くみんなの要求アンケート」の集計結果(暫定、最終は四月末)をまとめました。「生活が苦しい」と訴える人が三人に二人(65・5%)にのぼり、賃上げ要求は、月二万七千四百二十四円。時間給は百六円になりました。

 全労連と国民春闘共闘は今春闘で「誰でも月額一万円、時間給千円以上」の賃金底上げ要求を決め、実現に向けたたたかいをすすめています。

 アンケート総数は十八万六千八百九十一人で、前年同期に比べて二千三百十六人の増です。うちパートなど時間給の労働者は三万六千三百二十二人でした。

 生活実感について聞いたところ、フルタイム労働者で「かなり苦しい」が23・6%、「やや苦しい」が41・9%で、合わせて65・5%(前年同期比0・6ポイント増)が生活苦を訴えました。春闘共闘では「賃金抑制のもと、税金・社会保険料負担などにより、生活苦が進行していることがうかがえる」としています。

 賃上げ要求は、組合員一人あたりの加重平均では二万七千四百二十四円(同千三百五十一円減)でした。回答者の三分の二が一万七千六百十六円(同八百七十四円減)を、九割が七千八百四十六円(同七十七円増)を要求しています。

 政府に対する制度要求(三つまで選択)では、「年金改革と最低保障年金制度の確立」が45・0%、「医療・介護・保育・生活保護等の改悪阻止と制度改善」42・6%、「消費税大増税阻止、低所得者への課税強化反対」37・1%の順です。

 一方、パート労働者などの生活実感は、「やや苦しい」38・3%、「かなり苦しい」25・9%で合わせて64・2%(同3・6ポイント減)の人が生活苦を訴えました。

 いまの時間給は、八百円台19・2%、七百円台12・4%、九百円10・9%と続き、六百円台も3・5%ありました。

 賃上げ要求額(時間額)は、百円20・2%、五十円17・3%の二つに集中しており、一人あたり加重平均は百六円。前年を九円上回りました。

 春闘共闘では「パートの労働力不足によって新規募集の時間給が三十円から四十円上昇しているもとで、前年以上に賃上げへの期待が高まっている」とみています。

 職場の不満(三つまで選択)では、「賃金が安い」が44・1%と圧倒的で、「正社員との賃金・労働条件の格差」28・8%、「仕事がきつい」19・4%と続きました。


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