2007年2月15日(木)「しんぶん赤旗」

教育再生会議公開求める

全国教育委員長協議会など


 全国都道府県教育委員長協議会と全国都道府県教育長協議会は十三日、政府の教育再生会議に対して「一部の事象をもって全体の傾向とするなど一面的なとらえ方が見受けられる」とする意見書を提出し、会議の公開と地方分権の視点に立った議論を求めました。

 意見書は、再生会議が非公開でおこなわれているため「情報が錯そうしている」と指摘。議論の内容についても「正確な現状分析と実証データに基づいて十分な議論がなされるべき」だとしています。

 教育委員会制度など地方にかかわる問題については「各地域が当事者意識と責任を持って教育に取り組むという地方分権の視点」での議論を求めています。また、学校をはじめさまざまな関係者の意見を聴取すること、現場に混乱を招かないよう、文部科学省や中央教育審議会などと連携を十分に図ることを「強く求める」とのべています。

 再生会議は一月二十四日に、いじめを繰り返す子への「出席停止」などを盛り込んだ第一次報告を発表。今月五日には、小規模な教育委員会の統廃合、地方教育委員会に対する国の権限の強化、都道府県教育長の任命への文科大臣の関与などを含む提言を発表しました。こうしたやり方に、これまでの審議を無視された形になった中教審の委員や地方の教育委員会関係者から批判的な意見が出ています。


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