2007年2月8日(木)「しんぶん赤旗」

国会正常化

補充審議始まる 衆院予算委

共産党提案が道開く


 与党単独で一方的に二〇〇六年度補正予算案の審議・採決を強行し、不正常な国会運営が続いていた問題で、その正常化に向けた与野党の国対委員長会談(六日深夜)での合意を受け、七日から衆院予算委員会で、与野党の出席のもとでの審議が始まりました。


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(写真)記者会見する市田書記局長(左)、穀田国対委員長(右)=7日未明、国会内

 与野党の国対委員長会談で、日本共産党の穀田恵二国対委員長は「与党だけで一方的に審議・採決したのは異常だ。前例としないためにも補充質疑が必要だ」と主張。与党側も認め、七、八の両日に衆院予算委員会で補正予算審議の補充的質疑を行うことで合意しました。

 国会正常化に向けた過程では、女性は「産む機械」と発言した柳沢伯夫厚労相を罷免しない限り審議には応じないとした民主、社民、国民新の野党三党は一月三十一日から国会審議を全面拒否。日本共産党は、審議を拒否するのではなく、一方的に審議、採決まで強行した与党の暴走に厳しく抗議し、退席する立場を貫きました。

 不正常な事態の打開に向け、日本共産党は自民、公明両党国対委員長に対し、与野党国対委員長会談の開催を申し入れるとともに、補正予算の補充的な集中審議を衆参両院の予算委員会で行うべきだと提案。与党側は与野党国対委員長会談の開催に応じる考えを示し、補充的質疑にも「傾聴に値する意見。誠意をもって検討したい」(自民・二階俊博国対委員長)とこたえました。

 民主、社民、国民新の野党三党も、この正常化の動きの中で六日夜に党首会談を開き、七日から国会審議で問題点を追及していく方向性を確認しました。

 日本共産党の市田忠義書記局長は七日未明、記者会見し、与野党国対委員長会談の結果について「われわれが努力して提案してきたことが実って(国会が)正常化されたことは大変よかった。(日本共産党の)一連の提案が正常化への道筋を開いた」と指摘。「今後は、国会の審議を通じて柳沢発言の問題を含めて徹底的に追及していきたい」と表明しました。


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