2007年2月5日(月)「しんぶん赤旗」

与党は暴走をやめ国会正常化努力を

TV討論 小池政策委員長が主張


 日本共産党の小池晃政策委員長は四日、NHK「日曜討論」、テレビ朝日「サンデープロジェクト」に出演し、各党の政策責任者と討論しました。女性を「産む機械」とのべた柳沢伯夫厚生労働相の発言で国会が不正常になっている問題について、「主たる責任は与党にある。与党は正常化の努力をすべきだ。暴走を止め、与党だけで決めた五日の参院予算委員会(の日程)を撤回して、話し合いをすべきだ」と主張しました。

 小池氏は「柳沢厚労相の発言は、女性の尊厳、人格を否定したものだ。少子化の責任を女性に押し付けるもので、少子化対策にも逆行する。辞めるべきだ」とのべ、野党側の罷免要求を拒む安倍内閣の人権感覚が問われていると主張しました。

 与党側は、柳沢氏の発言を「不適切」としたものの、罷免要求に対しては「(柳沢氏の)はたらきぶりをみたい」(斉藤鉄夫公明党政調会長)などとしてかばいました。

 小池氏は、他の野党が審議を拒否している国会状況について、「政党は国会で審議して問題を明らかにするのが本来の役割だ」「共産党は、自分たちの要求が受け入れられないから、審議を拒否するという立場はとらない」とのべました。その上で、日本共産党は柳沢厚労相の辞任を求めた上で、衆院予算委員会の理事会に出席し、他の野党が欠席する不正常な状態のまま委員会を開くべきでないと繰り返し求め、さらに委員会の開会前にも、自公両党だけで審議を強行すべきでないと予算委員長に抗議し、退席している対応について説明しました。

 小池氏は「今回は与党が暴走し、一方的に補正予算審議を行っている。与党側は、こういうことをあらため、不正常な状態を解決する責任がある」と主張。自民党の中川昭一政調会長が「再開に向けて必要な努力をやっていい」とのべたのを受け、「一方で強引に委員会をすすめながら、話し合いましょうとはならない。五日は九時から参院予算委員会の日程を全部与党だけで決めている。これをやめるべきだ」と求めました。


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