2007年1月29日(月)「しんぶん赤旗」

政治資金疑惑「ゼロ解明」


 角田義一参院副議長が政治献金の不記載疑惑で辞任しましたが、疑惑にいっさい答えないままで「疑惑『ゼロ解明』」「幕引きは許されない」などと指摘されています。自民党も「事務所費」疑惑で「ゼロ解明」。政治資金疑惑にどうこたえるのかが問われています。


自民も

 「議員が議論して決めていく問題」。安倍晋三首相は角田氏辞任で政治資金規正法について問われ、人ごとのようなコメントをしました。

 しかし、いまも家賃ゼロの議員会館を資金管理団体の「主な事務所」にしながら、巨額の事務所費を計上していた疑惑で、安倍首相が任命した閣僚や自民党幹部の疑惑は未解明のまま。人ごとではすまされません。

 伊吹文明文科相は、説明の矛盾も表面化。東京や京都の事務所家賃が「年間計千八百万円ほど」としていますが、同氏の政治団体はそれぞれ別に事務所費を計上していることが明らかになっています。休眠中の政治団体の事務所も議員会館におき、五百九十万円(〇五年分)の事務所費を計上している問題もあります。

 「事務所費」は地代・家賃、各種保険料、電話使用料、切手購入費、修繕料などに限られています。伊吹氏や中川昭一政調会長は、飲食費を含めたことも明らかにしていますが、本来、政治活動費に計上すべきものです。

 松岡利勝農水相は、「架空計上や付け替えはいっさいない」としてまともな説明さえ拒否しています。

民主も

 自浄作用が問われるのは民主党も同様。角田氏の疑惑も同氏が解明できないのなら、党として解明する必要があります。

 議員会館を「主な事務所」にして巨額の事務所費を計上していた一人に、松本剛明政調会長もいます。同氏は、「本社と営業所のようなもの」として地元事務所の経費を事務所費に計上していたと説明していますが、問題がないのであれば自ら会計を公開し、国民の疑念にこたえればすむことです。

 小沢一郎代表の「事務所費」問題も、秘書のための独身寮取得費としていますが、説明責任があります。

 いずれも「事務所費」に領収書がいらないことをいいことに、裏金づくりや不透明な使い方をしていないのか―自民党も民主党も国民の疑問に答える責任があります。


自民・民主の主な政治資金疑惑

【自民党】

 伊吹文明文科相 議員会館を資金管理団体の「主な事務所」とし、05年分4146万円の事務所費を計上。京都など複数の事務所経費や飲食費なども含まれているとし、「領収書を取れない支出もある」と発言。また休眠中の政治団体「構造改革研究会」も議員会館を事務所とし、590万円を計上。冠婚葬祭費や飲食費に使ったと説明

 松岡利勝農水相 議員会館を資金管理団体の事務所とし、事務所費に05年分で3359万円を計上。高額の備品・消耗品費も問題に。「実態にもとづくもので、架空や付け替えは一切ない」と説明

 中川昭一政調会長 議員会館を資金管理団体の事務所とし、事務所費に05年分3096万円、6年間で約3億6000万円を計上。05年分は、国会近くの事務所の運営費1000万円を含み、その他は事務所経費としながら飲食費を含むことを認める

 佐田玄一郎前行革相 架空の事務所に経費を支出したとする政治資金報告書を提出。他の事務所の経費を付け替えたと説明、「不適切な会計処理」を認め、辞任

【民主党】

 小沢一郎代表 05年分の事務所費として4億1500万円を計上。秘書の独身寮として土地・建物を取得したためと説明

 松本剛明政調会長 議員会館を資金管理団体の事務所とし、05年分で1866万円を事務所費に計上。地元の事務所と「郵政政局」のため設置した臨時事務所の経費を一括して計上したと説明

 角田義一前参院副議長 01年参院選で自身の総合選対本部が2517万円の献金を集めながら収支報告書に記載せず、裏帳簿には朝鮮総連系の団体から献金を受けたとの記録も。「県連の会計責任者がすべて処理」「県連が分裂状態で会計帳簿、貯金通帳などが流出した」と説明


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