2007年1月25日(木)「しんぶん赤旗」

小学校卒まで入院無料

共産党議員ら要求 京都で９月から

　京都府と京都市は二十四日、子どもの医療費の助成制度を、今年九月から大幅に拡充させることを発表しました。「財布を心配せずに安心して子どもを病院にかかれるようにしてほしい」と拡充に向け署名を集めてきた若いお母さんや医療関係者らの運動と、父母らの切実な声を取り上げながら拡充を迫ってきた日本共産党府議団と市議団、地方議員（団）の奮闘が実を結びました。

　現在の府の制度は、入院は就学前まで無料、通院は三歳未満は無料、三歳以上就学前までは一カ月八千円を超える自己負担額を助成する制度です。これが今年九月から入院は小学校を卒業するまで無料、通院は三歳以上就学前まで一カ月三千円を超える額を助成する制度に拡充します（いずれも一医療機関につき一カ月二百円の自己負担）。所得制限はありません。

　府と京都市は二〇〇三年九月から乳幼児医療費助成制度を現在の制度に拡充させましたが、三歳以上就学前の子どもで通院で一カ月八千円を超える額の助成を受けるのはごくわずかで、子育て世代を中心に拡充を求める大きな声が寄せられていました。市町村で独自に就学前まで通院も無料化するなど、京都、綾部、舞鶴の三市を除いて独自に助成する自治体が広がっていました。