2007年1月16日(火)「しんぶん赤旗」

「備品費」も不透明

農水相の政治団体


 松岡利勝農水相(衆院熊本3区)の地元後援会「松岡利勝後援会」(熊本県菊陽町)の政治資金収支報告書(二〇〇五年分)によると、事務所費同様、明細や領収書提出の義務のない「備品・消耗品費」に年間千三百四十三万円もかかったと報告していたことがわかりました。

 政治資金規正法施行規則によると、備品・消耗品費は「机、椅子(いす)、ロッカー、複写機、事務所用自動車等の備品の類(たぐい)及び事務用用紙、封筒、鉛筆、インク、事務服、新聞、雑誌、ガソリン等の消耗品の類の購入費」。価格が百万円を超える自動車、絵画などの動産を取得した場合は「資産」の欄に品目と数量を記載する必要がありますが、同後援会の報告書には該当の記載はありません。

 同後援会は〇四年にも千四百三十五万円の備品・消耗品費を計上していますが、その多額さが目をひきます。

 同後援会は、事務所費も、家賃がいらない議員会館に「主たる事務所」を置いている資金管理団体「松岡利勝新世紀政経懇話会」の「事務所費」三千三百五十九万円を上回る四千二十三万円を〇五年に計上しています。ところが、本紙の調べで同後援会がある松岡氏の熊本事務所の家賃は月十万円程度、年間約百二十万円と推計され、この事務所費の額も不自然です。


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