大会議案の討論3(1月16日)

綱領改定案と大会決議案とそれぞれの中央委員会報告にもとづく討論での発言要旨を順次紹介します。

対米従属の打破は東アジアの平和につながる

中央・上田耕一郎 代議員

 現綱領を審議した一九五八年の第七回党大会に、私は東京・中野地区から選出されて代議員として参加し、発言しました。当時、社会主義革命か、反帝反独占の民主主義革命か、党を二分するような大論争がなぜ起きたかといえば、強大な米占領軍が講和後も撤退せずに居座るという、世界史でも初めての事態をどう分析し、どうたたかうかという重大問題が課せられたからだと思います。
 この課題に正確な自主的、創造的解答を与えたのが現綱領でした。今回の綱領改定案は、二十世紀の世界の構造の巨大な変化を分析し、二十一世紀の人類史の前進に大きな貢献を果たしていると思います。
 対米従属問題では、現綱領の核心的規定をほとんどそのまま引き継いでいます。イラク派兵問題が示すように、「きわめて異常な国家的な対米従属の状態」の打破が、なお最大の国家的課題であり続けているからです。
 第二に重要なことは、日本の進路のこの選択が、二十一世紀のアジアの進路の選択と直結することです。第二十二回党大会決議は、東南アジアが平和と進歩の流れの強力な国際的源泉を形成していると評価しました。今大会決議案は、この流れがさらに「覇権は認めない」「アジアのことはアジアで」などの原則にたった「東アジア共同体」の構想に発展していることを重視しています。
 平和と繁栄をめざす東アジア共同体の創造、発展を左右しかねない一つが日本の動向です。日本が安保条約を廃棄し、東アジアの二十三カ国のうち二十カ国が加盟し、中国がオブザーバーとなっている非同盟諸国首脳会議に加われば、事態が急転換することは明らかでしょう。綱領改定案と決議案がめざす平和・中立・非同盟の日本の創設は、二十一世紀の東アジアの帰すうに大きな影響をもつ国際的事業です。
 もしも、アメリカの一国覇権主義に左右されないヨーロッパのEUと東アジア共同体が、国連憲章と国際法の原則を尊重した国際政治をおしすすめることができるなら、二十一世紀は平和と民主主義の国際秩序をつくり、強化する世紀となるに違いありません。安保条約廃棄、憲法九条改悪阻止のための、もっとも広範な共同を組織する事業に、参院選での党躍進の事業に、全力をあげてとりくもうではありませんか。(拍手)


選挙と党活動の中心に比例をすえ前進はかる

青森・堀 幸光 代議員

 党綱領の指し示す日本の民主的改革をやりきるためには、党と統一戦線勢力が、小選挙区比例代表並立制のもとでも、民主連合政府を樹立しなければなりません。
 それは可能でしょうか。私は可能だと思います。
 その方向は、報告で指摘されているように、比例代表選挙を「あらゆる党活動発展の軸にすえること」を本気で貫くことにあると思います。
 今度の総選挙で東北ブロックは松本善明さんの議席を受け継ぐことができました。責任の重さを痛感しています。燃えて頑張った選挙でありました。
 “国政選挙は力が入らない”“比例選挙はこんなもの”という私たちの弱点をのりこえるあらゆる努力をしました。
 小選挙区は三万六千票でしたが、比例は四万五千票。参院選の一・三倍、前回総選挙にあと五千票まで押し戻しました。
 県党会議で“入党以来、こんなに頑張ったことはない”“厳しくても比例での前進は作り出せる”という経験が報告されました。比例選挙を中心にして選挙と党活動を軸にすえて活動する道筋を、今度の選挙が少し教えてくれたものと確信しています。それを本格的に実践するのが今度の参議院選挙です。
 青森県党組織は、中期的目標として、比例で20%を得票できる党にすることを目標にしました。現在の7%からすると、三倍の力をもつということであります。これは地方選挙でも、民主的自治体づくりや地方議会の前進の土台ともなるものです。
 そのために、五カ年計画をやりきり、党員は倍加、「赤旗」日刊紙読者の二・五倍化、日曜版読者倍加でこの目標に挑戦することにしました。
 その第一歩の参議院選挙として、得票率10%を目標にしました。そのために、読者千五百人、党員三百人を増やすと決めました。
 しかし、今回提起された読者の総選挙時比三割増とは、わが県に五千人の純増を求めた大きなものでありました。正直な話、これが提起されてから、床に入っても思考が止まらない。寝不足になり体力が消耗しました。(笑い)
 しかし、130%は終わりでなく、これからのすべての選挙戦のはじまりだと思います。一気に本気で力を入れてやりきる決意です。(拍手)


要求で保守無党派と共同 党への信頼が高まる

熊本・川上紗智子 代議員

 衆院熊本五区の候補者として活動してきました川上紗智子です。決議案第十章の中の「国民の要求実現のために献身する」に関連し川辺川ダムのたたかいをはじめとする要求実現の活動の重要性について発言します。
 川辺川利水裁判で昨年五月、福岡高裁で農民側が逆転勝訴を勝ちとって以降、川辺川ダム問題が大きく動き始めました。今年は、いよいよ本当にダムを止められるかもしれないというところまで追いつめてきました。
 この力は、超党派の住民運動の広がりが大きいです。党は「ダム建設反対」の姿勢を貫き、保守無党派のみなさんとの協力共同を正面から探求し、超党派の住民運動の一員となってがんばってきました。
 私も、ムダと環境破壊のダム建設を止めさせたいと農民や住民のみなさんと一緒に行動してきました。熊本五区で立候補を決意した最大の動機もそこにあります。
 ところが、民主党が五区ではじめて候補者を立て、マニフェストで「ダム反対」を掲げて、政権交代すればダムを止められると言いはじめました。
 運動している人にも「どうせ小選挙区で共産党は通らないんだから、あんた立候補やめて民主党に票回してくれんな」と言われました。
 私は、小選挙区では限りなく遠くにはじき飛ばされるのではないか、比例も大きく減らしてしまうのではないかと、とても不安でした。結果は、比例は前回比82%、参院比125%。選挙区の前回比は218%でした。
 こういう結果に踏みとどまることができたのは、ダム問題をはじめ、市町村合併など保守無党派のみなさんとの共同したたたかいが熊本五区全体に広がり、党への信頼と支持につながっているからだと思います。
 小沢和秋さんの後継者である仁比そうへいさんをなんとしても国会に送りたい。今、ダム反対の運動家には「小沢さんの後に川辺川ダムを担当してくれるのはだれなのか、いないのならぜひつくってほしい」と言われています。
 総選挙比133%の得票を実現するため、対話・支持拡大を進め、その中で130%の読者拡大をやりとげていきたいと思います。(拍手)


過疎地にも青年はいる 地区あげ行動、40人入党

北海道・猿子(ましこ)昌正 代議員

 北海道上川地区は専従三人の小さな地区ですが、自動車で五時間半もかかる広大な地域で、二十三自治体が点在する過疎地域です。
 地区発足当時は、青年党員が二人しかいませんでした。後継者をつくれず悩んでいる七十歳の地方議員、いま頑張っている同志が転居したら党員空白になってしまう町…。私にしても、倒れたら後継者がいない。青年問題は死活問題でした。
 「青年がいないといっても成人式をとりやめた町はない」(笑い)、「青年を結集することを最大の課題として位置付けていこう」と意思統一し、地区委員長が先頭に立って広い地区を駆けまわりました。青年学生対策部も確立しました。
 「結婚を考えている相手に収入がなくあきらめた」「農業を継ぐと親に話して、喜んでもらえるかと思ったら、そんな経営状態でないといわれた」など、青年の置かれた状況は深刻です。
 そんな青年と向き合って悩みを共有し、深刻な問題を解決するために政治を変革すること、その道筋を語りながら、青年を党に迎える状況が徐々に生まれてきました。一昨年十二月に上川青年支部を発足させることができました。前大会以降で四十人の青年を迎えることができました。(拍手)
 毎月、学習会と焼き肉交流会を続けてきました。地区内に点在している青年に参加してもらうためにマイクロバスを手配したり、農業問題の学習ではトラクターに試乗できるよと付加価値もつけるなど工夫しました。
 委員長の携帯電話に七十人、私のものに約二十人の青年のアドレスが登録されています。点在している青年と日常的につながりをもつための“命綱”となっています。二十二歳で四歳の子を持つシングルマザーの青年に入党を訴えると、メールで「学習会に参加して励みになっています。日本共産党と出合って政治に興味がわいてきました」「党のことで少しでも役に立てるならと思っています」と要請に真剣に応えようという思いを伝えてきました。
 地区が総力をあげてとりくむなら、多くの青年を迎えることができると実感しています。二十三自治体すべてで青年を結集する課題は並大抵のものではありませんが、壮大な課題に挑むために、さらに頑張る決意です。(拍手)


最強の党へ“大きくふやしみんな成長できる支部を”

大阪・門東義文 代議員

 大阪府西淀川此花地区は、九九年に現在の地区委員会が発足して以降、毎月三十人の目標で党員拡大にとりくみ、千百人を党に迎えました。第二十二回党大会以降の三年間は、八百人の拡大で、新入党員を迎えた支部は74%です。地区統合時は、比較的小さな地区でしたが、いつのまにか大阪では「大地区」といわれるようになりました。地区全体では人口比1・33%、「しんぶん赤旗」日曜版読者の有権者比は約5%です。西淀川区では、有権者の五十人に一人、2%が党員です。
 地区再編時の第一回地区党会議で、“日本最強の地区党組織になろう”と大志あるスローガンを確認しあい、あらゆる活動をその尺度ですすめてきました。地区は、西淀川区も此花区も定数三の市議会で議席を持っています。新たに議席を増やそうと思えば、定数一の府議会で議席をかちとるしかありません。そのために党を強く大きくする以外にないわけです。
 党員拡大が一定すすむなかで新入党員の成長を保障できる支部をどうつくるかが大きく迫られました。そのとき掲げたスローガンは「大きく増やして、一人残らず成長する支部づくり」でした。機関のなかに「支部が主役」・新入党者教育推進委員会という「支部が主役」の活動のあり方と新入党員学習推進の両方を追求していく機構もつくってすすめてきました。
 新入党員が成長し、支部指導部や支部の中心的活動家として育つことを通じて地区内の政治地図にも変化をつくりだしています。兵庫県尼崎市に隣接する佃には一丁目、二丁目、三丁目支部が生まれ、二丁目には九十人の支部と三十人のマンション支部の二つがあり、九十人の支部は、党費納入率100%を続けています。(どよめき)
 この間の前進に確信をもちつつも地区党組織の到達は量・質ともまだ初歩的なものです。とくに、総選挙で「しんぶん赤旗」読者の陣地を前回から後退させてたたかったことは、財界戦略を打ち破って前進をかちとるうえで大きな障害となりました。参院選まで読者の総選挙時比三割増目標の達成は私たち自身の経験からも勝利への土台を築くために不可欠のものです。今度こそ党員も読者拡大も前進させて参院選挙で必ず勝利者となる構えで奮闘します。(拍手)


「頑張ることが恩返し」 民青で共に成長する青年

沖縄・小松直幸 代議員

 私は、青年に綱領の展望を語ることがいまほど求められているときはない、と実感しています。
 アメリカの無法なイラク戦争にたいして、沖縄でも高校生の平和のとりくみが広がりました。一人一羽、折り鶴を折り、平和のメッセージを書く「折り鶴メッセージ」は一昨年の十一月から三千六百五十羽集まり、沖縄、広島、長崎に寄贈することができました。
 決議案で、平和を熱望する若い世代の運動が世界と連帯してとりくまれ、未来に生きる力となることが強調されましたが、その一翼を担ったと自負しています。
 青年多数に、綱領改定案の民主主義革命の展望、基地をなくす展望を語ればその力はどんどん広がります。
 自民党政治の矛盾のなかで、青年は模索し、傷つけられています。ある青年は中学・高校といじめを受けて中退し、ひきこもりになりました。そんな彼が、党員のおじさんから、綱領を紹介され、原因がいじめた人にあるのでなく、競争教育という社会のゆがみにあることを知り、自分を苦しめている社会を変えたいと昨年入党、民青同盟に加わりました。(拍
手)
 この青年は学び、街頭署名に踏み出し、「今の自分があるのは、党や民青の仲間が支えてくれたから。がんばる姿を見せることが恩返しだと思った」と語ってくれました。
 綱領改定案は、私たち党員だけでなく模索している青年、あきらめさせられている青年に、「社会は変えられるんだ。あきらめない生き方をしよう」と呼びかける力を持っています。早く帰って、この党大会の感動を伝えたい気持ちでいっぱいです。民主連合政府を自分たちでつくる主体者としての決意でワクワクしています。
 今度の沖縄県議選、参院選ではその大きな一歩となるよう全力でがんばります。そのためにも沖縄の青年のなかで、総選挙時比一・三倍を超える「赤旗」読者と、強く大きな日本共産党と民青同盟を建設し、仁比そうへいさんはじめ比例五人の勝利のため先頭にたって奮闘します。(拍手)


国民に理解えられる内容に改定案は社会動かす力もつ

愛媛・林 紀子 代議員

 中予地区の委員長をしています。不破議長の報告は、党の綱領とは何か、そもそもを明らかにしました。この角度から全体を改めて見ると、改定案が党綱領に与えられた要請にこたえたものになっていると確信します。この土台には、現綱領にもとづくわが党の四十三年のたたかいと理論の発展があることに、今日を生きる日本共産党員としていっそうの喜びを感じています。
 第二章は、アメリカの対日支配と日本の大企業・財界による国民支配という二つの面から今日の日本社会独特の性質をより正確に、かつ鮮明に打ち出しています。
 第四章部分は年配の党員からは「民主主義革命が身近に感じられる。長生きしてもろくなことはないと思っていたが、死にたくなくなった」との感想が出され、若い党員からは「わかりやすい。これで青年と対話できる」と歓迎され、もっとも確信をもって受けとめられた部分でした。私自身、総選挙では候補者として改定案を力にたたかいました。
 イラク派兵反対、憲法守れの論戦と財界主導の保守二大政党づくりの戦略に対するたたかいに、綱領的重みを強く自覚して挑む必要性を痛感しています。
 とくに未来社会論の問題で、生産手段の社会化を正面にすえたこと、社会主義・共産主義が資本主義の諸矛盾からの活路であり、人類の本史への発展方向であることを明らかにしたことは、党の前進の上でも、今日的意義をもつものだと思います。
 報告は、「どんな方針も国民の多数者の理解と支持を得てこそ、はじめて社会を動かす力を発揮する」と指摘しています。
 今回の改定案は、「読んでいっしょに力を合わせ社会を変えよう」と訴えられるものになっています。多数者革命の精神が、全体に込められていると思います。
 採択される新綱領をすべての党員が深く身につけ、ジグザグがあろうともたじろがず、確信をもって参院選、二十一世紀の社会変革に踏み出せるよう奮闘します。(拍手)


自主独立の党発展は感無量 綱領、決議を全党のものに

山口・山本 丈夫 代議員

 私は二つの点について発言します。ひとつは決定される綱領と決議の全党徹底の重要性です。山口県は一九六六年、毛沢東一派による覇権主義の干渉と、これに呼応した反党盲従分子の党破壊の拠点となりました。私は大学を卒業して四月に党専従になったばかりでしたが、八月には反党盲従分子が党破壊に乗り出したのです。
 このたたかいで大きな力になったのは綱領でした。六七年四月二十九日付の「極左日和見主義者の中傷と挑発」−いわゆる4・29論文−をむさぼり読み、綱領をあらゆる場で学習し合いました。綱領路線への確信が中央に団結し、激烈な闘争をたたかい抜く力でした。
 そうはいっても闘争から三十年以上たち、綱領をむさぼり学習した経験から遠ざかっています。県委員会は改めて全党で学習するため「CS通信の視聴がその第一歩」と位置付けました。志位委員長の報告はその迫力を体感してもらうことが大事かなと思います。(笑い)
 二つ目は参院選勝利についてです。報告は中央の並々ならぬ決意が込められ、身の引き締まる思いで聞きました。総選挙比133%以上の得票と130%の読者拡大目標が提起されました。頭をガンとなぐられたような衝撃を受けました。同時に「やっぱりこれか」と胸に落ちるものも感じました。宿舎の交流会では「得票の133%は何とかできるかもしれないが、読者の130%は大変だなぁ」という声も出ました。
 しかし、「党と国民との結びつきの前進・後退の最大のバロメーター」である読者の拡大ができないようならば、確実な得票増も期すことはできません。報告の最後で「安易な道はほかにありません」と駄目押しをしています。逃げ道はありません(笑い)。私はまず、機関が腹をくくることが大事だと覚悟をしました。ここを切り開いて参院選勝利を何としても実現する決意です。
 読者の有権者比、地方議員の数、選挙での得票など政治的影響力に対して山口県党組織は党員の人口比が極端に低いのです。新しい綱領と決議を力に党員拡大でも二〇〇五年までの目標をやりとげる決意です。(拍手)


「130%の読者を」の提起に大会中から連日拡大に挑戦

福岡・仁比そうへい

 代議員 綱領改定案と大会決定を全身で受けとめ、比例五議席絶対確保の責任をはたす決意を申し上げて討論に参加します。
 先の総選挙を小沢和秋前衆院議員の議席を受け継ぐ責任をもってたたかいました。全力を尽くしましたが、責任をはたすことができず、悔しさいっぱいのあいさつまわりを続ける中、党中央から連絡がありました。
 参院比例候補者としての要請は、私の予想をはるかに超えたものでした。体が震えました。きたるべき選挙で、暮らしと平和の願いをともにたたかう国会の砦(とりで)を勝ち取るために、全力を尽くしてがんばります。
 総選挙時比130%の読者拡大の提起を受けて、一晩考えました。そして、連日拡大に挑戦する決意をこの大会で表明しようと思いました。大会後では、気持ちが緩むと困りますから、討論初日は休憩時間に福岡に電話をかけて日刊紙一人、昨日は朝、坂道の途中から電話をかけて日曜版一人、読者をふやし、今朝もこの会場から電話をかけて、この連日拡大すでに三日目の課題をクリアして発言にのぞんでいます。(拍手)
 私は、二年前のこの時期、アフガン報復戦争のさなか、パキスタン国境の難民キャンプを訪れました。私たちが、十四歳の少年に「一番欲しいものは?」とたずねると、「世界中の人たちに、アメリカの戦争に反対してほしい」と言いました。その子のお母さんにたずねると、「おうちに帰りたい。人間の尊厳を取り戻したい。私たちは平和に暮らしてきたんですから」。こうおっしゃるんです。
 罪のない人々から、帰る家も村も、尊厳もすべてを奪い尽くしたのがアメリカの無法な戦争であり、これこそ世界の平和に対する最大の挑戦ではありませんか。私は、世界中の人々の平和の思いを、イラク派兵で踏みにじるきわめて異常な対米従属の政治を断じて許すことができません。
 憲法の旗を高く掲げた民衆の弁護士として、侵略戦争に命がけで立ち向かう日本共産党の一員として、先の総選挙で失われた党国会議員団の弁護士の議席を必ず回復し、憲法を現実に生かす日本への転換のために、全力でたたかいぬく決意を申し上げます。みなさん、必ず勝利しましょう。(拍手)


全党員の自覚的行動 ここに前進への展望が

大阪・山口勝利 代議員

 四十三年ぶりの綱領改定はまさに胸躍るものです。四十三年前、大阪の党は困難な党組織の一つでした。今日のような役割を果たすことができるようになったのは、綱領での団結と、その路線にそった真剣な努力があったからです。この伝統を受け継ぎ、新しい綱領にもとづく活動で役割を果たす決意です。
 一つは、たたかいの組織者としての役割を発揮することです。
 大阪では六〇年代から公害闘争や保育運動など切実な要求にもとづくたたかいと運動が前進し、全国有数の運動組織が発展してきました。それは綱領路線に沿った真剣なとりくみでした。
 民主主義革命論の仕上げのなかで、行動綱領が民主的改革のプログラムに変わったことは重要です。どういう改革を達成することによって要求にこたえるのかが示されました。党組織と党員がこれを身につけて活動にとりくむなら、各分野のたたかいと運動が大きく発展すると確信します。
 二つ目は、選挙戦のとりくみです。大阪で綱領路線の努力が目に見える形で現れたのは七〇年代の初頭でした。七一年革新府政の誕生、七二年総選挙六人全員高位当選、七三年定数一の参院補選勝利…。その後も、革新市政の実現、定数一での勝利など、今日に受け継がれています。
 この伝統を受け継ぎ発展させるのも新綱領の実践です。不破議長の報告では、日本社会の変革は国民多数の支持が前提となる、“議会の多数をえての革命”路線ともいわれました。第一党、政権をめざすことを全党の構えとしそれを実践できる党になることです。
 三つ目は、強大な党づくりの問題です。綱領改定案は、高い政治的・理論的な力量とともに、「国民諸階層と広く結びついた強大な組織力」を統一戦線発展のための「決定的条件」としています。大阪でも、六九年から七二年にかけて衆院議員を一人から六人に飛躍させたとき、日刊紙156%、日曜版141%の読者拡大の前進を築きました。全党員のとりくみにするために心血を注ぎました。支部を主人公に、読者拡大・支持拡大に自覚的にとりくむ党員を広げていく、その規模と速度を一気に広げていく−ここにこそ前進への展望があると思います。(拍手)


戦前の不屈の奮闘にも学び参院選勝利へ“130%”に勇躍

埼玉・増子典男 代議員

 討論は、非常に新鮮であり、感動的でした。とりわけ青年たちの熱い探求心はこの大会の際立った特徴だったと思います。二十一世紀の日本社会を展望する大会にふさわしいものだったと深い感銘を受けました。
 私は青春をかけた安保闘争をへて入党し、現綱領草案は率直に納得できるものでした。第八回党大会が全員一致で綱領を採択したと報じた「アカハタ」を手にした時の感動が私の原点です。
 今度の党大会の最大の実践的テーマは参院選で全国の党が六百十万票の得票を必ず勝ち取ることです。埼玉の党はそのうち五十万票を引き受けます。それに不可欠の課題として総選挙時比130%の読者拡大が提起されました。
 八五年九月、県委員長になって間もない私は、この会場で開かれた全国会議で「埼玉の党は党建設で日本一になる」と宣言しました。“成績主義だ”という批判もありました(笑い)が、県党組織はほぼ100%の支部と50%を超える同志たちが読者拡大にとりくみ、十一月の党大会では党史上最高の読者の峰を築く一翼を担いました。くやしいかな、いまはその半分を割っています。
 不破議長はわが党の戦前史を党活動の原点といいました。日本が重大な岐路に立っているいまこそ、戦前の同志たちの強じんな意思と気概に学ぶ必要があります。埼玉の同志たちは誰もが選挙に勝ちたいと痛切に思っています。この思いこそ130%をやり切る力の源泉になると考えます。
 正確な路線と政策、党員の献身的奮闘によって前進している大衆運動、党員と国民の結びつきと地方議員の日常活動への住民の信頼、そして何よりも悪政にたいする国民の怒り。読者拡大の条件は130%をはるかに超えるものがあります。問題は主体的な努力です。歴史は流れ、日本一からオンリーワンに移ったことを教えられました。(笑い)
 われわれの気概と決意はすべての支部、党員がそれぞれの花を咲かせることに向けるところに発揮されるべきです。新しい綱領と決議の真髄を語り尽くして、130%を必ず達成し、責任を果たす決意です。(拍手)


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