2007年1月5日(金)「しんぶん赤旗」
内戦の政治解決を
欧州諸国 ソマリア支援で会合
【ベルリン=中村美弥子】内戦が続くアフリカ東部のソマリアへの支援のあり方を協議する欧州諸国の非公式会合が三日、ブリュッセルで開かれ、ソマリアへの人道援助を継続していくことを確認するとともに、暫定政府に内戦の政治解決を求めました。
会合はドイツのシュタインマイヤー外相が招集。米国主導で昨年六月に設置された「ソマリア連絡調整グループ」に加わる英国、イタリア、スウェーデン、ノルウェーの代表が出席しました。欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表、ミシェル欧州委員(開発・人道援助担当)も同席しました。
シュタインマイヤー外相は会合後の記者会見で、「ソマリアの安定化のために可能な限り支援していく必要がある」と指摘。ソマリア暫定政府に対し、対立する「イスラム法廷会議」と和平協議を行うよう求めました。
同外相はまた、ソマリアへの国際平和維持軍の派遣について協議するため、ケニアのナイロビで五日に「ソマリア連絡調整グループ」の会合が開かれることを明らかにしました。同グループには、米英伊、スウェーデン、ノルウェー、タンザニアが参加しています。