2006年12月27日(水)「しんぶん赤旗」

イラク戦争で137人死亡

記者守れ 安保理決議


 【ワシントン=鎌塚由美】国連安保理は二十四日、戦場で取材するジャーナリストの権利保護を求める決議を全会一致で採択しました。決議は戦闘状態にある国家などに対し、ジャーナリストの虐待を防ぎ、職業上の独立性と権利を保障するよう要求しています。

 報道の自由を求める国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」によると、〇三年からのイラク戦争で死亡したジャーナリストや助手の数は百三十七人にのぼり、今年に入って百十人が死亡しています。イラクにおける報道関係者の活動が大きく制限される事態を懸念した同団体が、フランス政府に働きかけ、フランスとギリシャが決議案を安保理に提出しました。

 決議は、紛争のすべての当事国などに対し「ジャーナリスト、報道専門家と関係者を含む、民間人の紛争地での保護にかかわる国際法の義務を完全に順守」することを要求。また、故意に民間人やその他の保護対象にある人物を狙うことは、国際社会への脅威であるとし、安保理が措置を講じると表明しました。

 決議採択を受け、「国境なき記者団」は同日、歓迎の声明を発表。「ジャーナリストに対して犯罪を犯した兵士がしばしば刑事免責を享受している」と指摘し、各国政府に対し「刑事免責とたたかうよう呼びかける」と訴えました。


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