2006年12月23日(土)「しんぶん赤旗」

子ども・女性ら24人射殺

米海兵隊員8人を起訴

イラク


 【ワシントン=鎌塚由美】米海兵隊員によるイラク民間人虐殺事件で米軍は二十一日、現場で分隊を率いていた三等曹長ら八人を殺人や虚偽報告などの罪で起訴しました。同事件は、昨年十一月十九日にイラク西部ハディサで子どもや女性を含む民間人二十四人が米兵によって射殺された事件です。

 海兵隊は、四人の兵士を故意の殺人で起訴し、兵士の上官にあたる士官四人を報告を怠ったなどの罪で起訴したと明らかにしました。

 現場で指揮をとったウテリッチ三等曹長(26)は、十二人のイラク民間人の殺害と他の兵士への殺害の命令などで最も重い罪状に問われています。軍法会議では、死刑ではなく無期懲役が言い渡される可能性が高いとみられています。

 同事件は、米軍によるイラク民間人虐殺としては、発覚しているなかで最も規模の大きなもの。米誌『タイム』が三月に報道したことで明るみに出ました。一月に同誌が調査を開始するまで海兵隊は、「民間人は路肩爆弾の爆発やその後の戦闘に巻き込まれた」と説明していました。今回、海兵隊は、当時の新聞発表が「不正確だった」とし、「民間人は誰一人として、道路脇の爆弾の爆発によって殺害されていない」と表明しました。

 今回の起訴について国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」のシフトン上級研究員は、さらに詳しい追及が必要だとロイター通信に語っています。同氏は、「米軍は、下級の違反者に焦点を当てるだけでなく、戦争犯罪に至る制度的な問題に焦点を当てるべきだ」と指摘しました。


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