2006年12月4日(月)「しんぶん赤旗」

岐阜・中津川市付知町 「つけちの会」結成1年余

九条守る署名が有権者過半数

90歳「年齢数だけ署名集めたい」


 岐阜県の旧付知町(現在、中津川市付知町)の「つけち九条の会」は二日、憲法九条を守る同会の賛同者を募る署名が有権者(五千四百七十二人)の半数を超え二千八百三人となり、住民過半数(三千三百八十人)に向けて“草の根”の取り組みを続けています。

 同会は昨年六月に三十七人で「会」準備会を立ち上げ、同時に賛同者署名を開始しました。同年九月に四百人を超す参加で「会」を結成、今年九月の「一周年記念集会」などを節にして、呼びかけ人と署名を広げてきました。

 「会」の呼びかけ人が、十一区すべての集落にいて現在百十二人。呼びかけ人らが、一枚が一人分の署名用紙を持って各戸を訪問し、憲法九条から日常の暮らし、街のことを対話しています。

 九十歳を超す女性は、「私は自分で町内会を全部まわる」「今度は隣の町内会をまわる」と、一人で二百人分以上を集め、「九条を守ることは、私の孫や子どもへの土産だよ」と話しています。

 八十歳近い夫婦で約百人分の署名を集めた女性は、「家の人(夫)に運転してもらって山の方に行くとこよ。家の人もドライブを楽しむし、私は自然の花を見つけて楽しんで、家があるとそこで署名を頼んで話してやあ、やっておるとこよ」と話します。

 多くの戦友を亡くした男性(90)は、「わしの目標は、自分の年だけ署名を集めることや」と言います。

 「9条の会・岐阜県連絡会」が十一月十八日に開いた全県交流会で、署名の有権者過半数突破を報告した呼びかけ人の早川上中下(ならし)さん(78)は、「呼びかけ人代表の元町議会議長は、“九条を守る運動は、人間としての尊厳を守るたたかい。付知始まって以来、一番多くの人に支持されている”と、運動を励ましています。町内に網の目に小さな九条の会をつくり、九条を守る大きなうねりを生み出していくことを願っています」と、報告を締めくくり、参加者から大きな拍手を受けました。


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