2006年11月30日(木)「しんぶん赤旗」
NTT裁判 勝利必ず
決起集会 「大企業の横暴ストップ」
NTTリストラの違法性を問う東京地裁での裁判勝利をめざす集会が結審前日の二十八日、都内で開かれました。
全労連NTTリストラ闘争本部や通信労組などが開いたもので、配転された労働者や家族ら約百七十人が参加。「広域配転で単身赴任する夫を地元の職場へ戻して」「妻は配転で片道二時間超かけて通勤している」と涙ながらに訴えました。
この裁判は、NTTが労働者に五十歳で三割賃下げの退職・再雇用を迫り、応じない者には異職種と遠隔地配転を強制したリストラは違法だとして全国五地裁・高裁で係争中。札幌地裁は九月、「配転命令は違法」とする判決を出しています。
札幌市から都内に配転された原告の佐藤清団長は「大企業の横暴をストップさせ、労働者の権利を守りたい」と表明。坂本修弁護団長は「どんな大企業も憲法や労働ルールを破ることは許されない」と訴えました。
全労連の生熊茂実闘争本部長(全日本金属情報機器労組委員長)は、格差社会など日本社会の矛盾をはね返していく力になると強調しました。
夫の配転の一カ月前に生まれ、四歳になった孫を連れてきた山形県鶴岡市の女性(53)は「NTTの道理は通らない。判決ではぜひ勝ちたい」と話していました。