2006年11月29日(水)「しんぶん赤旗」

石原都知事に批判続々

豪華海外出張 「即刻見直せ」

四男関与 「都政の私物化だ」


 東京都の石原慎太郎知事による超豪華海外出張などに対し、二十八日までに約七百件の批判が、メールや電話、ファクスで都庁に寄せられました。日本共産党都議団が明らかにした豪華海外出張や知事肝いり事業のトーキョーワンダーサイト(TWS)に四男を関与させた問題は反響を呼び、同知事への都民の怒りが広がっています。


共産党の追及に反響

 石原知事が行った海外出張(十九回)は、資料が入手できた十五回だけで二億四千万円を超えます。そのほとんどが知事の個人的関心にもとづいて計画されたもので、ガラパゴス諸島でのクルージングなど、観光的なものが多く、福祉や暮らしにかんするものはありません。

 海外出張に対する意見四百四十八件のうち批判は約四百三十件。「懸命に働き税金を納めている、私たちを何だと思っているのか」「海外出張費二億四千万円は高い。即刻見直すべきだ」「こんな税金の使われ方なら、税金は納めたくない」などの声が届いています。

 石原知事が肝いりではじめたTWSには「余人をもって代え難い」と四男を関与させ、都の文化施設予算を軒なみ減らすなか、TWSだけは五年間で八倍に予算を増額しています。

 TWS問題で寄せられた百四十二件のほとんどが批判的な意見で、「TWS事業の不可解な予算増額と、四男が運営にかかわるのは、都政の私物化ではないか」「四男の海外出張は血税の私物化だ」などというものです。

 いじめを苦に自殺すると予告した手紙について石原知事は「甘ったれている」「ファイティングスピリットがなければ、一生どこへ行ってもいじめられる」と発言しました。これに対する意見百七十四件のうち、不支持が約百四十件で、「知事の発言はいじめを容認するものだ。いじめられる側が悪いとしか聞こえない」などと批判しています。

 一方、日本共産党都議団や党本部、党都委員会には「タウンミーティング問題もそうだが、口火を切るのは共産党。私は共産党員ではないが、石原知事の問題は徹底的に共産党に頑張ってもらいたい」など、期待の声が多数届いています。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp