2006年11月25日(土)「しんぶん赤旗」

公明区議が全員辞職

政調費で車検・バスツアー

東京・目黒


 東京・目黒区の公明党区議団(寺島芳男幹事長)は二十四日、税金から支出している政務調査費を不正受給した事実を認め、責任をとり区議六人全員が辞職届をだしました。公明党本部も同日、政務調査費の不正受給を認め、二〇〇五年度分の政調費約千二百二十万円のうち七百七十二万九千円を区に返還するとともに、来年春の区議選で引退する二人を除く現職四人の公認を取り消すと発表しました。

 記者会見した公明党都本部によると、住民監査請求を受けて調査した結果、(1)私有車の車検整備費やカーナビ代を請求していた(2)日帰りバスツアーの経費を請求していた(3)議会だよりの印刷費で二重請求があった―など不適切な支出があったことが判明したといいます。

 同区では、自民党と公明党区議の政務調査費の使途が不適切だとして、目黒区オンブズマンが十月三十一日、返還させるよう区監査委員に住民監査請求をしています。

 公明党目黒区議団が提出した政務調査費の領収書の中には、昨年九月、沖縄県那覇市のタクシー会社の領収書に、上目黒三丁目―北新宿と東京都内の地名を記入したものがあったと指摘されています。

 日本共産党目黒区議団の野沢まり子幹事長は同日、「公明党区議団は不適正に使った政務調査費を返還して、辞職をしたが、議会にも区民にもまともに説明をせずに逃げ出したことは許されないことです。私たちは今後も徹底的に追及し、税金の使い方を正していきたい」と語りました。


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