2006年11月16日(木)「しんぶん赤旗」

渡辺経産副大臣の資金疑惑

政治資金規正法に違反

佐々木議員


 渡辺博道経済産業副大臣とその家族が、親族らで経営する関連企業が民事再生法適用を申請する前に、多額の資金を優先的に受け取っていたなどとされる疑惑について、日本共産党の佐々木憲昭議員は十五日、衆院政治倫理・選挙特別委員会で質問しました。

 渡辺副大臣の親族会社「渡辺交通」は今年七月、二十四億円の負債を抱えて民事再生法の適用を申請しました。

 佐々木氏は、同社から二〇〇四年以降、渡辺副大臣に「借入金返済」などとして六千八百七十万円が、副大臣の父や長女らに対し計約一億円が渡っていたことを示す資料を配布。「ある債権者が経営者と結託して自分の資産だけを確保した。民事再生法が禁じる『詐欺再生』にあたるのでは」と指摘しました。

 佐々木氏は、渡辺副大臣が同社から献金を受け続けていた事実を示し、「赤字企業からの献金を禁じた政治資金規正法に触れる」とも指摘。副大臣自身や家族が代表取締役を務め、本人が株式の65%を保有していることから「赤字経営だったことを知らなかったはずがない。副大臣としてふさわしくない。政府は調査を」と追及しました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp