2006年11月6日(月)「しんぶん赤旗」

中国・アフリカ首脳会議閉幕

平和・発展は時代の潮流


 【北京=菊池敏也】中国とアフリカ四十八カ国の首脳が一堂に会し、四日から北京の人民大会堂で開かれていた中国・アフリカ協力フォーラム首脳会議(サミット)が五日午後、政治宣言の「北京サミット宣言」と二〇〇七年から〇九年までの「北京行動計画」を採択して閉幕しました。


「北京宣言」を採択

 中国・アフリカ協力フォーラムの枠組みで初めて開かれた今回の首脳会議では、「新型の戦略パートナーシップ」のもとで、双方の協力の目標および発展方向を討議しました。

 二日間の日程のなかで、中国の胡錦濤国家主席が八項目からなる対アフリカ援助策を発表し、温家宝首相も中国・アフリカ貿易を二〇一〇年に一千億ドル以上にする目標を提起するなど、中国・アフリカ間の協力関係が強化されました。

 五日は、人民大会堂で二度にわたり円卓会議が開かれました。その後、中国の胡錦濤主席、エチオピアのメレス首相、エジプトのムバラク大統領が順番に「北京サミット宣言」を読み上げました。

 同宣言は、中国とアフリカが政治面での平等・相互信頼、経済面での協力・互恵、文化面での交流・相互参考を内容とする「新型の戦略パートナーシップ」を確立したことを宣言。同パートナーシップは「発展途上国の団結と相互援助、世界の恒久平和と調和ある発展の促進に役立つ」と強調しました。

 また、「平和を求め、発展を促し、協力をはかることが時代の潮流」だとし、平和五原則をはじめ「多国間主義や国際関係の民主化を提唱する国際準則」にしたがい、友好協力関係を発展させると主張しました。

 さらに、中国が世界最大の発展途上国として平和発展の道を堅持すること、アフリカが発展途上国が最も集中する大陸として安定・発展・振興に力を注ぐことは、「世界の平和と発展の事業に対する重要な貢献」になると強調。国際社会に対して、平和と発展をはかるアフリカ諸国への激励・支持を求め、とくに先進国が開発援助を増やし、市場開放や債務減免などの公約を果たすよう呼びかけました。

 「宣言」は「協力のなかで生じた新たな課題」については、「中国・アフリカ友好の大局と双方の長期的利益」から出発し、適切に解決することで合意しました。


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