2006年11月6日(月)「しんぶん赤旗」

主張

第39回赤旗まつり

歴史的激動に変化切り開く力


 「世界と日本の変化に確信が持てた」「明日からのたたかいに元気をもらった」―第三十九回赤旗まつりは、天候にも恵まれ、二十万人の参加で大きな成功のなか幕を閉じました。記念演説や政治、文化・芸能プログラムを見聞きするだけでなく、参加者自身が語り合い、笑い、食べ、からだを動かして楽しむ…一人ひとりが主役のまつりとして堪能していただけましたか。会場に出かけられなかった方も、紙面を通じて、その一端に触れていただけたのではないかと思います。まつり参加者と成功にご協力いただいた関係者のみなさんに、心からお礼申し上げます。

世界と日本の変化の中で

 赤旗まつりの開催は二〇〇二年十一月以来四年ぶりです。この間、世界と日本の大きな激動が続きました。日本共産党は二〇〇四年一月に、党の旗印となる新しい綱領を決めました。日本の政治では五年半続いた小泉内閣が安倍内閣に代わりました。

 志位和夫委員長の記念演説、市田忠義書記局長のエッセイスト・海老名香葉子さんとの対談、今回が三回目の不破哲三さんの「科学の目」講座など、今回のまつり企画は、歴史的な激動に立ち向かい、変化を切り開く日本共産党の活動に自信と確信を深めさせるものだったというのが多くの方から寄せられた感想です。

 志位委員長は記念演説で、小泉内閣から安倍内閣に代わるなかで、(1)過去の侵略戦争を正当化する(2)アメリカいいなり政治(3)極端な大企業中心主義―という「三つの異常」のどの問題でもいよいよ自民党政治の矛盾と行き詰まりが深まっており、複雑さをはらみながらも、“希望ある流れの変化”が起こっていることをくわしく解明しました。とりわけ、日本共産党の奮闘が、どの問題でも情勢を前向きに動かす力となって働いているとの志位委員長の指摘は、参加者の胸に染みわたりました。

 市田さんが、海老名さんとの対談で語った平和へのおもいや働く人への温かい思いやりも、日本共産党ならではのものだという感想を、多くの方からいただきました。

 まつり初日の「科学の目」講座で不破さんは、新しい綱領の目で世界を見るといまは「あらゆる国が活発に世界の動きに参加している時代」だとのべ、とくに日本共産党が「覇権主義の巨悪がなくなった」と“歓迎”した十五年前のソ連崩壊が活性化の重要な契機になったと指摘しました。外交が大きな役割を果たす時代を迎えているのに自民党にはその戦略が欠けている、外交路線を転換すればすばらしい前途が開けるとの訴えは参加者に確信を与えました。

 世界とともに日本も「大きな変化の可能性をはらんだ歴史的激動の時期に入りつつある」(志位委員長)ことに確信を深め、赤旗まつりで培った英気を、明日からの活動に生かしてゆこうではありませんか。

教基法改悪と二つの選挙

 今回の赤旗まつりの成功自体、自民党政治と正面から対決し日本の進むべき道を発信し続ける、日本共産党の役割を浮き彫りにしています。

 赤旗まつりは、安倍内閣が発足後初の国会で教育基本法改悪案などの成立をたくらむさなかに開かれました。まつりの成功は、教育基本法改悪の強行を許さない国民の強い意思を示したものでもあります。

 来年には、いっせい地方選挙と参院選挙の二つの全国的選挙が行われます。赤旗まつりの成功を跳躍台に二つの選挙に勝利し、新たな変化をいっそう切り開くために、力を合わせようではありませんか。


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