2006年11月3日(金)「しんぶん赤旗」

沖縄知事選告示

糸数さん「新基地ノー」

市田書記局長「団結が勝利のカギ」


 政府が押しつける米軍新基地建設にノーの審判を――。沖縄と日本の平和な未来がかかった全国注目の沖縄県知事選挙が二日、告示(十九日投票)されました。

 日本共産党を含む野党五党が統一して推し、新基地建設反対を正面に掲げる糸数けいこさん(59)は、那覇市や基地建設予定地の名護市辺野古など県内各地を駆け巡りました。知事選は自公推薦の仲井真弘多氏(67)とのたたかいです。

 糸数さんは出発式で「沖縄戦で四人に一人が亡くなった沖縄から、戦争に近づく政治にノーをいうチャンス。基地のない、平和憲法をしっかり守る、教育基本法に守られた子どもたちがすくすくと育つ日本をつくるためにも勝ち抜きたい」と堂々と訴え、約千人の大きな拍手に包まれました。

 出発式では、日本共産党の市田忠義書記局長、社民党の福島瑞穂党首、民主党の菅直人代表代行、沖縄社大党の比嘉京子書記長、自由連合沖縄の金城浩代表が決意表明。伊波洋一宜野湾市長、大田昌秀元知事も連帯あいさつし、東門美津子沖縄市長、山内徳信元県出納長も駆けつけ糸数さんを激励しました。

 市田氏は「団結こそ勝利のカギ。日本共産党は、五党はもちろん、糸数さんを知事にと願うすべての人と、党派の違い、思想信条の違いを超えて全力をあげる」と表明しました。

 一方、仲井真氏は第一声で、新基地問題に関し「ていねいに前へしっかりと、解決に向けて取り組む」などとのべるだけで、県民の最大の関心に背を向けました。また「失業のない沖縄」「日本一の福祉」など空虚なスローガンを並べました。自公両党は中央幹部は表に出ず、企業締め付けなど“水面下”の組織戦に力を入れています。

 糸数さんの出発式に参加した浦添市の主婦(22)は「新基地建設を許さず、障害者、お年寄り、青年みんなが豊かに暮らせるやさしい県政をつくれば、日本の政治を変えることにつながると確信しました。かつてない大事な選挙。いうこととやることの違う政治を変えるため、一生懸命支持を広げたい」と語りました。


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