2006年10月8日(日)「しんぶん赤旗」

安倍改憲内閣と対決

東京 九条の会が学習会


 「九条の会」は七日、東京都内で「自民党新内閣と憲法」をテーマにした学習会を開きました。発足した安倍内閣が憲法改定の着手と、現行憲法での集団的自衛権行使を公言するなかで、新たな改憲の動きを学び、運動に役立てようと開かれたものです。百八十人が参加しました。

 憲法学者の小沢隆一氏(「九条の会」事務局)は、安保条約をめぐる一九六〇年代の議論のなかで集団的自衛権が問題となってきたことを紹介。安倍氏が従来の政府見解をくつがえそうとしていると指摘しました。

 安倍氏が集団的自衛権の解釈変更を要求する根拠としているのは、「弾道ミサイル防衛」で米本土に向かうミサイルを日本が撃墜できるかや、公海上で自衛隊の艦艇とともにいる米軍艦艇の防衛ができるかなどであり、日米同盟強化の障害を除去しようとするものと批判しました。

 都留文科大学の笠原十九司教授は、安倍氏が事務局長をつとめる「教科書議連」が「慰安婦」問題で教科書会社社長らに圧力をかけてきたことなどを紹介。安倍氏はNHKに政治介入して番組を改ざんさせたと報じられた人物であることを示し、歴史認識には、複眼的な視点や国際的視点が欠けていると批判しました。


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