2006年10月3日(火)「しんぶん赤旗」
政治の流れと共産党
「9条きらり」 いま出番
愛知(定数3) 八田 ひろ子さんの手記
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「初めてみたわー!」「ポスターで見るより小柄ね」と声をかけられ、「今日、八田さんのビラが入ったよ」と事務所に激励の電話もきます。
どこでも話題になるように党員の方や、支持者の方が活動してくださっていることに、感謝の気持ちでいっぱいで、ますますがんばらなくちゃ、と元気がわいてきます。
今年の夏は、高校の同窓会で「自民党員をやめた。応援するぞ」と特定郵便局長の先輩から声がかかりました。
トヨタ自動車の門前では、期間従業員の待遇改善を求める職場新聞を配ったところ、正社員もそのビラを受け取り、「自分はいいけれど、息子が心配、共産党の言う通りだ」という声が職場から返ってきました。トヨタ自動車からは、民主党の衆・参院議員も出ていますが、トヨタカレンダーの是正やサービス残業追及などの実績に共産党への熱い期待を感じました。
豊橋市内での障害者「自立支援」法シンポジウムでは、知的障害者団体の県の会長の方が、パネリストとして「これまで、政治は縁遠いものと思っていました。三十年近く福祉職場で働いてきましたが、もう黙ってはいられません。日本共産党主催だろうが、何であろうが法の問題点を話したい」と。
私の住んでいる岡崎を舞台にしたNHKのテレビ小説「純情きらり」では、庶民の戦時中のくらしが描かれ、戦争はこりごり、という庶民の思いが伝わってきました。
「平和憲法を守る市民のつどい」が岡崎で開かれた時、私と一緒にパネリストになった方は、元岡崎市議会の副議長で私もよく知っている自民党員。浄土真宗の本願寺派の宗議会に出られる方で、「二度と戦争はいけない」との発言は、会場の人々の感動を呼びました。
愛知県下の「九条のつどい」では、中日ドラゴンズ元社長の佐藤毅さんが「九条守れ」と講演され、名古屋弁で有名な俳優の山田昌さんも、お連れ合いの天野鎮雄さんと「九条の会」でご活躍です。何とかして九条を守ろう――そんな声がヒタヒタと広がっている感じがします。
私は、街頭宣伝では、名前を白く染め抜いたタスキをかけていますが、名古屋などの都心部では、歩道に立って「憲法九条守ります」、「格差社会をなくします」と白い文字で書いたタスキをかけ、マイクを握っています。その「憲法九条守ります」に行き交う人の目が集まり、「私も九条守る運動をしているのよ!」と笑顔で握手を求められます。「愛知県から選出されている参議院議員は六人いますが、そのうち誰一人『憲法九条守ります』とは言えないのです」と話しかけると、「えー! そんな…」とにわかには信じられない様子。「それなら、どうしても国会へ行ってもらわねば!」と真剣な言葉が返ってきます。
「純情きらり」は番組が終了しましたが、「九条きらり」はこれからが出番――満身の力で愛知から政治の流れを変えていく決意です。(随時掲載)
はった ひろこ 60歳。三井信託銀行名古屋支店勤務を経て一九七五年愛知県岡崎市議、八七年愛知県議、九八年参院愛知選挙区で当選。当選一回。