2006年9月18日(月)「しんぶん赤旗」
プルサーマル計画に反対
「百害あって一利なし」と訴え
佐賀で全国交流集会
原発問題住民運動全国連絡センターは十七日、佐賀県唐津市の市民会館で、「『プルサーマル反対』全国交流集会」を開きました。北は北海道から南は鹿児島県まで十六都道府県から二百五十人が参加しました。
唐津市は、二〇一〇年度からプルサーマル計画の実施が予定されている佐賀県の玄海原子力発電所から十キロ圏内にあります。佐賀県は今年三月にプルサーマルの受け入れを正式表明。既存の原発でプルトニウムを燃料に使う営業運転は国内初となります。
伊東達也・筆頭代表委員は、佐賀県で全国交流集会を開いた意義を強調。プルサーマル計画が安全性、経済性、必要性のすべての面で、その導入根拠が失われていることを紹介し、「プルサーマルは百害あって一利なしだ」と批判しました。
運動の広がり 各地から紹介
集会では、地元佐賀県をはじめ原発を抱える地域で住民運動に取り組む市民団体の代表らが次々に発言しました。伊方原発を抱える愛媛県の代表からは、農協や地元の経済同友会からもプルサーマルの導入には反対の声があげられ、運動が広がっている状況が紹介されました。
日本共産党のむとう明美・佐賀県議候補(党県副委員長)が、プルサーマル計画の白紙撤回などを求める集会アピールを読み上げ、全会一致で採択されました。