2006年8月31日(木)「しんぶん赤旗」

米 8人に1人 貧困

05年の統計


 所得格差が深刻化している米国で、国民の八人に一人が貧困で、健康保険に加入していない人も六人に一人に上っていることが、米商務省が二十九日発表した二〇〇五年の統計によって明らかとなりました。

 米国で統計上、貧困とされているのは、四人家族の場合で家族の年収が約一万九千九百ドル(約二百三十万円)、単身者で約九千九百ドル(約百十五万円)以下です。

 二〇〇五年では、この所得以下が三千七百万人で国民の12・6%となっています。人種別ではアフリカ系アメリカ人が24・9%、ヒスパニックが21・8%と続き、白人8・3%と比べ大きな格差があります。貧困数は〇四年より九万人ほど減少していますが、統計上は昨年とほぼ同様と商務省は発表しています。

 あらゆる種類の健康保険に加入していない無保険者は、〇四年より百三十万人増加して四千六百六十万人、国民の15・9%(〇四年15・6%)に達しています。

 子どもの健康保険未加入も深刻で、〇四年から〇五年にかけて、七百九十万人から八百三十万人に増加しています。


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