2006年8月13日(日)「しんぶん赤旗」

タクシー集会

規制緩和に反撃

京都 運転者登録制度求める


 色とりどりのタクシーが二百五十台――。四年半におよぶ規制緩和でタクシーが増え、労働者の長時間乗車や賃金低下、事故の増加が問題になるなか十二日、京都ハイタク共闘会議(議長=安井暁・自交総連京都地連委員長)が、京都市伏見区の近畿運輸局京都陸運支局で運転者登録制度の実現を求めて決起集会を開きました。

 安井議長は、輸送手段にふさわしいタクシー業につながる地理試験を含む運転者登録制度の必要性を強調。登録制度が国交省交通政策審議会の報告書に取り上げられ、法制化まであと一歩に迫っているとのべ、「利用者利便の向上と良質な運転者の確保につながる制度であり、市民のみなさんの理解と協力を得て実現させたい」と訴えました。

 個人タクシー互助協同組合の蕪城(かぶらぎ)国夫理事長代行が、法制化実現と施行後の対策を求めて行政に要請を続ける決意を表明しました。

 参加した男性(55)=大津市=は、「不況の影響で運転手になり四年ですが、売り上げが月に三十五万円にいかないと“足きり”にあい基本給がなくなります。先月も給料が十万円に届きませんでした。私たちの仕事はお客さまの安全第一です。競争を激化させてきた国の責任は大きい」と話していました。


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