2006年8月6日(日)「しんぶん赤旗」
原爆症訴訟 勝利喜ぶ
党代表 広島県被団協と懇談
日本共産党の井上哲士参院議員、春名なおあき参院比例候補、中林よし子衆院比例中国ブロック候補、辻恒雄広島県議らは五日、広島県被団協(金子一士理事長)を訪れ、原爆症認定集団訴訟の勝利を祝福しました。
中林氏が「命がけの裁判。並々ならぬご苦労があったでしょうに」と語ると、重住澄夫原告団長は「健康でない体をおして毎回、裁判に出るよう心掛けました。少しでも裁判長の心証がよくなるように。なかには『行っても仕方ない』とあきらめ感も出ます。だから数人で手分けして常に声をかけ、励まし続けてきたのです」と語りました。
春名氏が「三年余、十人がお亡くなりになられた。悔しいですね」というと、重住氏は「ええ。死ぬ直前まで『判決を聞くまで死ねん』という原告もいた。生きたかったんです」と答えました。
被団協・被爆者相談所の渡辺力人さんは「内部被ばくを隠ぺいし、被爆者を実験台にした米の核戦略、対日支配をどう評価するのか。集団訴訟は、戦後の総決算をかけたたたかいなのです」と発言しました。
原告の一人、丹土美代子さんは「アメリカの核兵器はどんどん小型化され、使われる現実性が増している。このままでは二十一世紀、安心できません」と語りました。
春名氏は「被爆者援護を実現するうえでも、わたしたちもいっそう頑張ります」と話しました。