2006年8月5日(土)「しんぶん赤旗」

イラクに内戦の可能性

米上院軍事委公聴会 軍司令官認める


 【ワシントン=鎌塚由美】イラク、アフガニスタン戦争で指揮をとる米中央軍のアビザイド司令官は三日、米上院の軍事委員会で証言し、イラクは「内戦に突入する可能性がある」と語りました。米司令官がイラクの「内戦の可能性」を認めるのは初めて。公聴会には、ラムズフェルド国防長官、ペース統合参謀本部議長も出席しました。

 アビザイド司令官は、バグダッドでの「宗派間対立はかつてなく悪化している」と述べ、「対立が収まらないなら、イラクは内戦に突入する可能性がある」との見方を示しました。

 同司令官は「今後も米軍の犠牲者が増える可能性がある」として、約十三万人の駐留米軍の早期削減は困難だとの見方を示しました。

 ペース統参議長も「内戦に突入する可能性がある」と言明。議員から一年前には内戦の可能性を予期していたかと問われ、「予期していなかった」と答えました。

 アビザイド司令官は、米軍は引き続きイラク軍の強化を支援するとし、イラク軍への支援強化によって「(内戦への)転落を阻止することに自信がある」と述べました。

 出席を渋っていたとされるラムズフェルド国防長官は、六カ月ぶりの証言となりました。同長官は、イラクからの米軍撤退の決定は「司令官たちの提案に基づくのが最良である」と述べ、撤兵に関する安易な発言は「敵を利する」と、言及を回避。「対テロ戦争は、長期のたたかいである」などと述べました。

 ホワイトハウスのスノー報道官は同日、アビザイド司令官が「内戦の可能性」を認めたことについて、「宗派間対立を懸念していると述べたと理解している」と語りました。また、同司令官の発言は、米政権が繰り返している「バグダッドの治安の重要性」への言及だとも述べました。


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