2006年8月4日(金)「しんぶん赤旗」

“よくぞ似たマニフェスト”

民主党 自民との対立軸示せず


 民主党は来年の参院選へ向け自民党との「対立軸」を演出するのに懸命ですが、政治学の分野で昨年九月総選挙に当たって出した自民、民主両党のマニフェスト(政権公約)の類似性が話題です。

 〇…七月末刊行の政治学専門誌『日本政治研究』(第三巻第二号)で蒲島郁夫東大教授と小林良彰慶応大教授が二〇〇五年総選挙をふりかえる対談をしています。そのなかでマニフェストに触れた小林教授は「民主党のマニフェストで驚いたのは、自民党とよく似ていた点です」と次のように語っています。

 「各党のマニフェストを一覧表にしてみたのですが、自民党と民主党はよくぞここまでと思うほど似ていました。どちらが先に作ったのかは知りませんけれども、民主党はこれでは勝てないと思いました」

 〇…四月に代表が小沢一郎氏に代わった民主党は、前原前代表が掲げた自民党と協調する「対案路線」から一転、「対立軸」を鮮明にする路線を標ぼうしています。しかし改憲手続き法案、教育基本法改悪法案でも「自民党との主要な対立点はない」(民主党関係者)と、違いは出せないままです。

 他方、小沢代表らは来年の参院選へ向け自民党の前議員や“郵政造反”議員の「引き抜き」工作を展開しています。七月三十日には郵政民営化法案に反対して自民党を離党した川上義博元衆院議員(鳥取2区で無所属立候補落選)が民主党入りを表明。小沢代表は川上氏の後援会会合で「私が代表でいる限りは、必ずバッジを着けられるようにしたい」と歓迎しました。

 〇…「対立軸」を強調する一方で、自民党系議員へ民主党入りを勧誘。うり二つと評されたマニフェストを掲げるばかりでなく、候補者集めでも自民、民主両党の垣根を取り払っています。

 民主、自民両党の間には候補者を「引き抜いた」「引き抜かれた」の“保守同士の怨念(おんねん)”の対立軸しか残らない?!


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