2006年7月20日(木)「しんぶん赤旗」

日本共産党創立84周年記念講演会

参院選予定候補あいさつ


 十九日に開かれた日本共産党創立八十四周年記念講演会での、五人の参院比例候補と、東京選挙区の田村智子候補のあいさつ(要旨)は次のとおりです。


戦争する国にさせない

田村 智子東京選挙区予定候補

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 私は二人の子どもの母親です。母親としても、いまがんばらなければならないという思いでいっぱいです。

 国会で秘書として働いていたとき、一度だけ国会の質問に自ら立ちたいという思いに駆られたことがあります。

 アフガニスタンへのアメリカの空爆を「テロとたたかうためには、やむをえない」と、小泉首相が平然と答弁していたときです。「殺された子どもたちに、あなたは死んでも仕方がなかったと言うつもりか」。この一点だけでも問いただしたいという思いにかられたのです。

 いま日本は「自ら戦争ができる国」になるのかどうか、岐路に立たされています。ひとりの母親として、人間として、黙っているわけにはいかないという思いでいっぱいです。

 松谷みよ子さんの絵本『ぞうとりんご』の中に「おかあさんがいるから、もう戦争はこないって」という子どものことばがあります。「二度と戦争はしない」―この決意を、多くの人たちの胸にともしていくような選挙戦をたたかい抜く決意です。(拍手)

党と国民との共同こそ

井上さとし比例予定候補

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 参院国対委員長として小泉内閣と正面から対決してきました。米軍再編強化問題では三度にわたり小泉総理と論争しました。先制攻撃戦略の米軍再編は、そもそも一円も出す必要がないものです。グアムに移転する米軍住宅に一軒八千万円も負担するといいます。私はなぜこんな豪華宿舎が必要かと詰め寄りました。政府の答弁は“グアムは建設費用が高くつく”というアメリカの説明を繰り返すだけです。

 新潟県中越大震災の被災者は今なお七千人がプレハブの仮住まいです。住宅再建に直接支援がないことが一番の障害です。被災者には冷たいがアメリカには前代未聞のことでもやるのです。障害者自立支援法による国民負担は七百億円です。それなのに米軍には三兆円を出そうとしています。こんな異常な政治を正すため、力をあわせましょう。

 国会で、大企業の不祥事と自民党への政治献金を調査し、国民の利益をゆがめる政治を追及してきました。民主党も財界に政治献金をねだっています。きれいな力、日本共産党と国民の共同こそ政治を変えられます。(拍手)

怒りを政治変える力に

紙  智子比例予定候補

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 国会へ送っていただいて五年、小泉内閣の悪政と対決の五年間です。

 今もよみがえってくるのは、日本初のBSE(牛海綿状脳症)発生の時の初質問です。のどはカラカラ、胸はドキドキ、手に汗を握っての質問でした。それ以来、アメリカでの現地調査や国会質問など、ずっと、しつこく取り組んだ問題です。

 小泉総理への初質問は「障害者自立支援法」の問題でした。わずか九分間、重度の障害を持ち車いすで生活し、懸命に作業所に通うAさんの姿を思い浮かべ「迫力では絶対負けない」と気迫を込めました。総理は「率直にいって不十分さはあると思う…」と認めました。このことが改善に向けた運動の力になったと、メールやファクスをいただき本当にやってよかったと心から思いました。

 この五年の小泉内閣の悪政に国民の怒りは渦まいて広がっています。いまこの怒りを政治を変える力にすることが大切ではないでしょうか。悪政の根源を突き国会と国民のみなさんと一体でがんばる日本共産党が伸びてこそ政治を変える確かな道が開けます。(拍手)

医療現場で怒り震えて

谷川 智行比例予定候補

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 現在、医師として外来診療や往診などを行いながら、候補者として各地を駆け回っています。

 医療や福祉の現場では患者さんの悲鳴が渦巻いています。介護保険の改悪でベッドや車いすが取り上げられた方や、利用料の負担に耐えかねて病院や施設を出て行く方の話、病気になっても病院にかかれずひっそりと息を引き取る人もいます。先の国会で医療大改悪が強行されたことも合わせて、心の底から怒りを覚えます。

 若者をめぐる問題も深刻です。父親が亡くなり葬儀で会社を休んだためにやめさせられた若者の話を聞き、怒りで体が震えました。若者をボロぞうきんのように使い捨てにする財界・大企業と、一緒に規制緩和を進めてきた自民、公明、民主は絶対に許せません。

 国民を苦しめる政治を大本から変えるために、日本共産党の躍進が広範な国民に求められていることを痛感しています。

 来年の参院選挙は絶対に負けられません。皆さんの苦しみや怒り、声にならない悔しさを背負って、最後まで明るく元気にたたかいます。(拍手)

暮らしを守る懸け橋に

春名なおあき比例予定候補

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 北は島根県の隠岐島から南は沖縄県の与那国島まで、いま旅から旅への旅がらす、「寅さん」のような思いです。

 二期七年の衆院議員時代、二つのことを肝に銘じてきました。一つは国民の声を首相、大臣に直接届けるために、二百四十回を超える質問に国民の怒り、願いを込めてきました。もう一つは現場主義です。国民の要求、声にこそ政治が取り組むべき内容があります。この姿勢を貫いて国民の暮らし、平和を守る懸け橋となってたたかい抜く決意です。

 西日本には沖縄、岩国、佐世保などの米軍、自衛隊基地が集中しています。被爆地ヒロシマ、ナガサキがあります。米軍基地強化や憲法改悪など日本の進路をめぐる重大な岐路にあるなか、アメリカ言いなりにメスを入れ、世界に誇る憲法九条を守る平和の闘士として全力を尽くします。

 「党を語る会」では、参加者から住民税増税への怒りが噴出し、「私は十倍」とまるで増税額の「オークション」のようになりました。庶民の暮らしにどこまでも冷酷な政治に主権者の怒りの審判を下しましょう。(拍手)

人間連帯の力 発揮して

山下よしき比例予定候補

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 私が好きな街頭演説の場所は、大阪の京橋駅頭です。何人の足が止まるかで“ええ演説か”“あかん演説か”がわかるシビアな場所です。五月は、ようやく何人かの足がとまるくらいでしたが、六月下旬は違いました。

 準備をしていると、女性から「なんでこんなに税金上がったん? 政治家は何考えてんの」と、私が上げたかのように怒られました。演説の後、お礼の握手をして次の場所に行こうとしたら、また別の人から「年金のこともちゃんと言うてや」。ものすごい変化です。

 住民税、国民年金保険料の値上げ通知が引き金になり、“弱肉強食”“格差拡大”の政治に怒りがふくらんでいます。それと一貫して対決してきた日本共産党への期待と関心が高まっている。だからこそ東大阪市長選で、共産党員の長尾淳三さんが市長に返り咲いたのではないでしょうか。

 全国津々浦々の二万四千の党支部が、困った人をほうっておかない温かい人間の連帯の力を発揮すれば、ものすごい力になる。人間連帯の党、日本共産党を国政でも地方政治でも前進させましょう。(拍手)


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