2006年7月19日(水)「しんぶん赤旗」
町田市長を刑事告発
政治資金パーティー問題
市民3人
東京都町田市の石阪丈一市長(前横浜市港北区長)の政治資金パーティーへの参加や献金の取りまとめを依頼する電子メールを横浜市の幹部職員らに送付していた問題で、町田市民三氏が十八日、政治資金規正法違反(公務員の地位利用)の疑いがあるとして、同市長を神奈川県警に刑事告発しました。
昨年十一月に行われた同パーティーは、横浜市の副市長ら幹部職員が発起人となり、開催前に参加や献金の取りまとめを依頼する電子メールが二回、市幹部に送付されました。同市の北園義広前市長室長が中心となって作成した同メール作成には、石阪市長も深くかかわったとみられています。神奈川県警は、八、九の両日、石阪氏から長時間にわたって事情聴取を行い、十六日には同市長宅や市役所などを家宅捜索しています。
告発状では、横浜市の業務用メールを使ってのパーティーへの参加働きかけ自体が「公務員としての地位を悪用したもの」と指摘。石阪氏がメール作成にかかわる問題で、発言を二転三転させていることについても、「反省していないことは明らかであり、犯情は極めて悪質」と批判し、厳重な処罰を求めています。
告発人の一人である端山好和さん(78)は「石阪市長は自ら真相を明かすべきなのに、誠意がみられません。石阪市長のもとでは、平和で明るい町田をつくることは不可能です」と話しています。