2006年7月18日(火)「しんぶん赤旗」

レバノン、死者175人に

イスラエル軍攻撃拡大


ヒズボラも攻撃

 【カイロ=松本眞志】イスラエル軍は十六日から十七日にかけてレバノン市民や国際空港への空爆に加え、レバノン軍の拠点やイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点への攻撃を強め、犠牲者が続出しています。ヒズボラもイスラエルへの攻撃を続けています。

 イスラエル軍は十六日、レバノン軍の情報センターがある北部の沿岸都市アブデを海陸から攻撃し、七人の兵士が死亡、十人が負傷しました。イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの拠点のある東部のバールベクへの空爆では、市民三人が死亡、六人が負傷しました。十六、十七の両日で六十人以上の死亡が確認され、これまでに百七十五人が死亡し、五百人以上が負傷したといわれています。

 ヒズボラも十七日、イスラエル北部の都市ハイファとアッコ、カルミール、ナハリヤを攻撃し、多数が負傷しました。イスラエルでは、これまでに兵士を含めて二十一人の死亡が伝えられています。イスラエル紙エルサレム・ポスト十七日付は、重軽傷を負った住民が百七十一人、心的障害を負った住民が二百七人にのぼると報じています。

 カタールの衛星テレビ・アルジャジーラは十七日、レバノン南部でのイスラエル軍が市民を標的とした攻撃の惨状を報じ、非人道兵器とされる白リン弾が使用された例などを紹介。食料や医薬品の不足を伝えています。

 また、これまでにレバノン南部で砲撃を受けたカナダ人七人が死亡するなど、外国人も被害を受けています。


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