2006年7月15日(土)「しんぶん赤旗」

生活保護巡る餓死で厚労省

「検証し防止」


 北九州市で生活保護行政をめぐり起きた餓死事件について、厚生労働省社会・援護局の担当者は十四日、全国生活と健康を守る会連合会(全生連、鈴木正和会長)が再発防止を求めたのに対し、事件を検証し、結果によって「このような事態がおこらない制度、体制をつくっていきたい」と答えました。

 同市では、ライフラインを止められ、二度にわたり生活保護を求めていた男性(56)が、市によって申請さえ認められず、五月に餓死状態で発見されました。

 全生連の代表は、今回の事件で餓死した男性が生活保護を申請する意思を示していたことをあげ、「それを拒否するのは、法違反だ」「職権で保護することができる事例だ」と指摘したことに答えたものです。

 この問題は、日本共産党の仁比聡平参院議員が国会でとりあげ、川崎厚労相が、事件の「検証」を約束していました。


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