2006年7月14日(金)「しんぶん赤旗」

レバノン空港を空爆

イスラエル軍

地上部隊も侵攻

拉致兵士救出理由に 市民47人が死亡


 【カイロ=松本眞志】イスラエル軍は十三日、イスラム教シーア派武装組織ヒズボラに拉致された兵士救出を理由にレバノンの首都ベイルートにある国際空港を空爆しました。十二日に始まったイスラエル軍の攻撃では子ども十人を含むレバノン市民四十七人が死亡、多数が負傷しました。イスラエル軍はレバノン南部に地上部隊も投入しており、侵攻は拡大の一途をたどっています。


地図

 イスラエルは、同空港が「ヒズボラに武器を供給する役割を果たしていた」と主張しています。

 問題の発端は、十二日のヒズボラによるイスラエル軍への攻撃。ヒズボラの指導者ハッサン・ナスラッラー氏は、拉致したイスラエル兵について、「間接的な交渉でイスラエル軍に拘束されているレバノン人と交換する」と主張。攻撃の目的をイスラエルの獄中にいる「一万人のパレスチナ人に国際的な関心の目を向けさせる」ことだと語っています。

 イスラエルのオルメルト首相は、ヒズボラとの交渉はいっさい行わないと言明。同首相は、ヒズボラを領内で自由に行動させているレバノン政府に責任があると主張し、同日夜の緊急閣議で報復行為を決定しました。

 レバノン政府は、ヒズボラの行為関与を否定し、国連安全保障理事会の緊急会議の開催を要請。シニオラ首相は世界各国指導者に、「侵略に直面しているレバノンへの援助」を訴えました。イエメン政府もアラブ連盟緊急会議の開催を提起しています。

 国連のアナン事務総長は十二日、イスラエル軍のレバノン攻撃を「留保なしで非難」すると表明するとともに、ヒズボラに対しイスラエル兵の即時解放を求めました。


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