2006年7月14日(金)「しんぶん赤旗」

解説

返せない奨学金 ローン化が影響


 経済的理由で修学困難な学生などに与えられる奨学金は、欧米諸国では「給付制」が原則ですが、日本は「貸与制」となっており、大学卒業後に返還しなければなりません。しかも、大半が奨学金に利子がつく「有利子奨学金」。その割合は、一九九八年度に24・5%でしたが、二〇〇六年度で66%にもなるなど、「教育ローン」化しています。小泉政権は、〇三年の法改悪で奨学金制度の根幹をになってきた「日本育英会」を廃止し、独立行政法人・日本学生支援機構に改組、連帯保証人を二人たてられない奨学生から「保証料」を徴収するなどの制度改悪を行いました。支援機構による奨学金の貸与人員は、〇六年度予算で百九万二千人、事業費総額で七千九百九十九億円となっています。


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