2006年7月12日(水)「しんぶん赤旗」

対「北」で米中協議入り

米国務次官補 「重大な段階にいる」


 米国のヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は十一日、ロシア訪問の予定を取り消し、東京から急きょ北京入りしました。同氏は中国側と北朝鮮のミサイル発射に対する国連安保理決議案などについて協議入り。ロイター通信によると、ヒル氏は北京空港で記者団に対し、「われわれは明らかに重大な段階にいる」と語りました。

 北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の議長国である中国政府は十日に回良玉副首相と武大偉外務次官を北朝鮮に派遣。ミサイル発射の再凍結と六カ国協議への復帰を説得しています。武氏とヒル氏はそれぞれ、六カ国協議で中国と米国の首席代表です。

 ヒル氏は李肇星外相、唐家セン(王に旋)国務委員らとも会談する予定です。

 ヒル氏は記者団に「私は北京に戻って中国当局に会い、平壌での外交努力について話し合うように(米政府から)求められた」とし、「中国が北朝鮮に働きかけている間、安保理での採決は延期されている。こうした働きかけについて中国側と緊密に協議したい」と言明。中国側と北朝鮮への説得状況や安保理決議案について話し合う意向を明らかにしました。


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