2006年7月7日(金)「しんぶん赤旗」
願いを胸に
07年参院選 日本共産党選挙区予定候補
堀内照文さん
党兵庫国政委員長 33歳(新)
大震災が活動の原点
神戸市、宝塚市、三田市と次つぎ汚職が明るみに出て、腐敗した自民党政治に県民の怒りがわきあがっている兵庫県。
「汚職にまみれた自民党に、なぜ道徳心や愛国心を説教されなくてはいけないのでしょうか」。「愛国心」を押し付ける教育基本法改悪の動きをこう告発する堀内候補の訴えに、各地で「そうだ」と声援が飛びます。
大都市から農村まで抱える広い兵庫を、若さでかけめぐる毎日です。街頭演説、行政との交渉、諸団体との懇談などを次つぎとすすめています。党支部や後援会では、「若い人が出てくれた」と期待が広がっています。
活動の原点は、一九九五年の阪神・淡路大震災です。当時大学四年生で、自らも被災しながら救援活動に奔走しました。そして、被災者に冷酷な自民党政治のもとで、仮設住宅や復興公営住宅で孤独死が続発する事態を目の当たりに。「震災で助かった命が、なぜ捨て去られるように亡くなるのか。困った人に手をさしのべるのが政治ではないのか…」。震えるような怒りを抱いてきました。
青年運動に携わり、就職難など青年・学生の苦しみにも直面し、政治を変えなくてはという思いをいっそう強めます。
九八年に参院兵庫選挙区で当選した大沢辰美さんから、バトンを託されました。「被災者と県民の願いがつまった大沢さんの議席です。何としても引き継がなくては」と決意を語ります。
明石と淡路島北端を結ぶ明淡高速船が運航を休止しようとしていた問題で、新人候補ながら、住民の切実な願いを背負って奮闘。住民の運動と結び、堀内候補が先頭に立って国交省や、県、淡路市と交渉をくり返し、五月に当面の運航継続が決まりました。
「全県を回って、五年に及ぶ小泉『改革』によって本当に暮らしが大変になっていると痛感します。だから、これまで党の訴えが届かなかった人たちからも、『必ず議席をとって』と期待が寄せられます。勝ちたいという思いが日々強まっています」
兵庫(定数2)
堀内照文さん
党兵庫国政委員長 33歳(新)
ほりうち・てるふみ 1972年大阪市生まれ。神戸大学文学部卒。学生自治会委員長などを歴任。95年から党兵庫県委員会に勤務。現在、党県常任委員・青年学生部長、党兵庫国政委員長。家族は妻、9カ月の息子。